予想通りに不合理
著 ダン・アリエリ

あなたは新しい靴と文房具を買いに5千円を持ってお店に行った。
靴のお店ではフェアを開催しているようで、一足だと3500円だが二足買うと5千円で靴下も付いてくるという。しかもこのフェアは明日までだと言うのだ。
当然、文房具も買わなくてはならないし、予算オーバーしてしまうので普通だと靴は一足しか買わないはずだ。しかし、どうだろう。同じような場面で本当に必要か吟味せずに買ってしまうことは誰しも一度や二度はあるのではないだろうか。
私たちの行動や選択はいつでも自分たちが行なっているもので、決して誰かに選ばされているわけではないと思いたい。

昨今、主体性が重要だと声高に叫ばれているが、実際はどれほど私たちの行動や選択は自分自身で選んだと言えるのだろう。

そんな疑問にユーモアを交えて答えてくれるのが行動経済学の第一人者ダン・アリエリだ。

身近な実験を通じてわかりやすく人間の特性を示してくれる。実は売り手の策略にうまく騙されていることも多々あるのだ。そして、環境によりその後の選択に大きな影響を及ぼしていることも。
人間は予め規則的な不合理な行動を取るので、選択の前に少し落ち着いて周りを見て、判断するというのが実はとても大事である。