病院のダイレクター(ドクター)に、「日曜日、一緒にウォーキングに行きませんか?」と誘われたので、面白そうと思い参加させてもらうことにしました。

8時過ぎにホテルまで迎えにきてもらい、市内のガソリンスタンド付近で車を停めて行ってみると、軽く100人くらいはいそうな白Tシャツ&白帽子の集団。ブルンジで一番歴史のあるウォーキングクラブだそうです。その名も「山の友」。槍かと思うような長い棒を持っていたので「何ですか?」と聞いてみると、「急な山道を登ることもあるから、登山杖だよ」と言っていました

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フランス語もキルンディ語(地元の言葉)も喋れないんですが、とりあえず挨拶で「サバ~?」「とれびあーん」なんて言ってみました。大きなグループの中で、A(がっつりコース)チーム、B(中ぐらい)チーム、C(ほどほど)チームに分かれるというので、私はCコースに入れてもらいました。ついていけなくて迷惑かけると悪いので。

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よく見えないかもしれませんが、Aコースの人は「白矢印→」の山の上まで行っていたそうです、、、、、。すごい。Cコースの私たちは途中の小学校でひと休憩、をしているところ。





初めの30分ほどは軽くウォーミングアップで市内を歩き、(でもやたらスピードが速い)その後グループにわかれてそれぞれの方向に向かって歩きはじめました。コースは毎回かわって、参加する人も「今日はどっちに向かうか分からない」と言っていました。しばらくすると新興住宅地の間を縫いながら丘をどんどんのぼっていきます。しばらくすると、タンガニーカ湖が眼下に広がっているのが見えました。もしきれいに晴れていたら青い空、青い湖、ときらめいて見えるかもしれませんが、歩くにはこのくらいの曇天がちょうどいいです。内心、ウォーキングに誘われたもののカンカン照りだったら断ろうかと本気で思ってました。

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ちょっと雲ってますが、先にタンガニーカ湖が見えます


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ヤギさんにも出会いました。



道中、道端にいる人は大人も子供もものすごく珍しそうに私の方をじっと見つめています。小さな子だと、モロに私を指差してみていたり。明らかに肌の色が違う異邦人、なんですよね。私のことを見ながら「シノワース(中国人)」と言ってくる人が多かったので、「ジャポネーゼ(日本人)」だと言ってまわりました。まあ、確かに仕方ないです。私たちからしてブルンジ人とルワンダ人の見分けがつかないのと同じですから。でもほとんどの人はすれ違い様に目が合ってにこっと笑うと、にこっと微笑み返してくれます。「サバー」とか「ボンジュール」とか「ヤンブー」って挨拶をしてくれると、みんな返してくれるのがなんか楽しかったりして。


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ひとなつっこい子供達





紹介してくれたダイレクターはこのウォーキングクラブの副代表をつとめているらしく、会う人会う人皆が知り合いのようで、私も紹介してもらいました。途中、歩きながら英語のできる人が私に話しかけてきてくれたのですが、一人は建設や治水事業のビジネスをしている人でした。「近いうちに皮革を使ったビジネスをやろうと思ってるんですよ。牛革はとれるので、イタリアから職人をよんでここで靴を作って行こうと思っています。」なんて言ってたし、また他の人は「僕はロータリアンなんですけどね、○○のプロジェクトを支援してるんです。」といった話を聞いていると、どうもハイソな方々の集まりのようにも思えました。


ブジュンブラ(ブルンジの首都)の町を見ていると、車やバイクが比較的少なく、自転車で走る人、そして歩いている人が本当に多いのです。タイだとすぐそばに行くのにもバイクで移動するような人ばかりなので、こんな昼間に(暑い時間帯)歩いている人がいるなんて、と思ってみていたら「車やバイクも持ってなくて、バス代も払えない(もしくは節約するため)人が多いんです」という話を聞きました。



ウォーキングが終わったら市内のレストランで反省会を兼ねた打ち上げ。毎週チームごとに評価が行われて、改善点を検討したり、仲間のお知らせごと(○○さんの娘さんがいついつ結婚されます、とか)があるそうです。




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そこで出されたのが、ブローシェットという串焼き料理。牛やヤギやタン、レバーなどがありますがどれもおいしい!ここでは焼いたバナナ(青いもの)やオニオンスライスなどが添えられてでてきます。



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お店の人がなぜか研究員のような白衣を着ているのが(しかもこの店舗だけじゃなくて、よそのお店でもそう)面白かったです。





なかなかできない、いい経験ができました。誘っていただいたダイレクターに感謝!です。