軒について はまだ続きます。
これまで,軒本来の機能,目的について検討し,
自分の中では,1mにも及ぶような長い軒でなくて良い,と思いました。
ただし,すだれやよしず等,別の方向での対策も併用するという前提です。
さて,ある程度横からの日射を遮蔽するとなると,
日射を遮蔽するには,よしずや簾など,
垂直方向に伸びるものを使う方がもっとも効率が良い,
となります。
もっとも,よしずなどは,外の景色が家の中から見えづらくなるというデメリットがあります。
リビングの掃き出し窓などの前は,夏場はともかく,
春や秋には,あまり視線を塞ぎたくはありません。
また,軒というのは,特に南側では,縁側でくつろぐとか,
軒下で何か作業するとか,人と交流するとか,
そういう場所でもあります。
日射対策グッズは,ある程度邪魔になるものがあることは否定できません。
そこで,それぞれの日射遮蔽グッズについて考えます。
なお,日射は外部で遮蔽する方が効果が高いので,
内部での遮蔽対策はひとまず考えません。
1 よしず
(1)性質
壁に立てかけ,フックに紐で固定するなどして固定します。
着脱は比較的簡単,ある程度の風には耐えられる。
ただ,夏場台風が来るので,そのときはしまい込む必要がある。
景色は見えにくい。
縁側を塞ぐ部分はあるので,スペース活用の点では若干難あり。
見た目…好みが分かれそう(というか,貧乏くさいと感じる人も多い)
コストは安い。
(2)使い道
以上からすると,東西面の窓には適する。
但し,景色は見えづらいので,景観を楽しみたい場合は別のグッズを考える。
南面には,夏場は良いと思うが,風景が見えにくいデメリットがあるので,
景観を楽しみたいときは他の対策を考える。
2 すだれ
(1)性質
軒先などに設置したフックに引っかけて垂れ下がるようにする。
着脱は比較的簡単,但し,風に弱い。
巻き上げることが可能なので(ロールアップすだれ,すだれ巻き上げ器),
垂れ下がる長さを調節できる。
よって,景色を見ること,スペース活用に優れ,
日射を調整する機能に優れている。
見た目…好みが分かれそう(というか,貧乏くさく感じる人もいる)
コストは安い。
(2)使い道
調節しやすさから,東西の窓には比較的向いていると思う。
南面には特に向いている。
巻き上げの程度により,日射量を調節し,景色を見られるようにする,
スペース確保もできる。
但し,風に弱いと思うので,台風前には完全に巻き上げ,しまいたい。
3 オーニング
(1)性質
軒下などに設置する。
雨も遮ってくれる。
後付けのオーニングと,壁に取り付けるオーニングがある。
取り付けタイプは壁に負担がありそうなので,工務店に要相談。
後付けは突っ張り棒みたいなもので軒と地面の間に固定するので,
壁に負担をかけないが,見た目は今ひとつ。
通常の風には問題無さそうだが,台風時にはきちんとしまわないと危険とみる
(特に取り付けタイプ)
長さは手動・電動で調整できる。
まず,スペースを塞がず,下にテーブルを置いたりして有効活用できる。
また,横に大きく張り出させることができるので,
日射遮蔽を十分に行いながらも,室内から景色を見るのを邪魔しない。
見た目はまあまあ。カフェの店先みたいになるから好みが分かれるかも。
コストは,よしずやすだれより高い。
(2)使い道
東西面~景観を楽しみたい希望が強いなら,ありだが,コストに鑑みると疑問。
南面には最も適すると思う。日射をきちんと遮蔽し,風景は見えて,
かつ,スペースを有効活用できる。
ウッドデッキの上にテーブル置いて紅茶でも飲みたい,
と言う方には良い。
4 タープ
キャンプ用品ですが,
オーニングと同じような用途に使えます。
ただし,見た目は今ひとつふたつ。
夏場だけ設置といった感じなら,ありかも。
5 寒冷紗
寒冷紗の活用例1寒冷紗・ベランダで検索 本来的用途は農業用資材です。
野菜を日射から適度に守るためのものです。
寒冷紗は白や黒といった色があり,
かつ,遮光率・透過率が選べるので,
これを軒先にぶら下げ,地面に固定するといった方法を採れば,
景観をある程度楽しみつつ,日射を遮蔽できる。
性質・メリットデメリットはよしずに近いけれど,
色と透過率によっては,ある程度景色を楽しめそう。
よしず,すだれよりは,しょぼくないようにやりようがあるかもしれない。
6 緑のカーテン
ヘチマやゴーヤなどで緑のカーテンという対策もあります。
性質(メリットデメリット)は,よしずに近いと思います。
通風を旨とする人,カントリー調が好みの人には良い方法と思います。
水分が蒸発するので,気化熱が奪われ,少し涼しくなるという効果もありそう。
ただ・・・ちょうど良いタイミングで生い茂ってくれて,枯れてくれるのか,
栽培に失敗しないかという問題はあります(^_^;)
あと,虫が沢山来るので,特に田舎ではどうかという点もあり。
7 窓にルーバー
日射遮蔽対策としては非常に優れていると思います。
日射の角度に合わせて開き加減を調整できれば,それはもう完璧でしょう。
ただ,景色を損なう程度が大きく,常設するとなると,冬でも視線の邪魔となります。
私はあまり好きではありません。
個人的な感想としては,南側はだいたい対策が見えてくるけれど,
東西はなかなか難しいですね。日射も景色も横から入ってくるので,
日射遮蔽と景観確保は両立困難。
まあ,元々あまり大きな窓を設けることが適当とは言い難い方向ではあります。
東西で北や南に面している部屋では,北や南に視線の抜けを求め,
東西方向はある程度諦める方が良いのかも。
追記:
①建築的に対応する方法
「びお」の伊礼智氏の記事なるほど,これはとてもキレイですね。
しかし,作り付けるとなると,かなりのコスト増を覚悟する必要があるでしょうね。
②簾をしっかり固定する方法
緑の家 新潟 簾留めYKKの「グリーンバー」を流用したもの。
北関東のように,雷様がよくいらっしゃるところでは,
簾は風に煽られてしまいますし,固定してあると,
スッキリキレイに見えますね。