秋葉原で働く倉庫会社/3PL社長のブログ

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2020年も年の瀬です。印象ですが、今年は一年が短かく感じました。

 

寒くなってコロナウィルスの感染者もまた多くなってしまいました。経済への影響が大きくならないことを願っています。

 

よくランチでお世話になっている会社の近くの和食屋さんは来月からしばらく休業を決断したそうです。残念な話しです。

 

さて、企業のサプライチェーンについて思うところを書いてみます。私は立場上、企業のサプライチェーンに近いところで仕事をしています。そんな私の雑感におつきあい頂ければ幸いです。

 

今回は、日本企業のサプライチェーンの回復力・レジリエンシー(Resiliency)について書いてみます。

 

今年は新型コロナウィルスの影響で物流現場にも混乱や不安が生じ、遅れがでたサプライチェーンの回復が課題になることもありました。

 

私は2004年の秋から一年間、イギリスに留学していました。そしてなんとサプライチェーンマネジメントを専攻していたんです。自分で言うのもなんですが希少なんです。。

 

留学中、2004年の12月にスマトラ沖地震があったので、Resiliency(回復力)というトピックが度々話題にもなりました。

 

勉強中には度々、日本企業のケース(事例)に触れることもありました。まわりに日本人がほとんどいない中で心強く感じたものです。

 

文脈は思い出せないのですが、日産の工場のResiliency(回復力)を扱った記事があったのも思い出します。日系企業のResiliency(回復力)は海外でも注目されていました。

 

次に、我が社での経験からです。2011年3月11日の東日本大震災では関東圏にある我が社の倉庫でも大きな揺れがありました。特に千葉県の浦安市では液状化もあって少なからずの被害でした。しばらくは水道が止まって、仮設トイレを使用しました。

 

金曜日の午後に地震があって、その日は仕事になりませんでしたが、週末を挟んで、月曜日には多くの社員が出勤して出荷を開始していました。こんなことは当時の被災した地域、特に東京周辺では普通にあった話しだと思います。ただ世界的に考えると、こんなに「回復力」のある国はまれであると思うのです。

 

これは国民性によるところが大きいのでしょうか。日本人は規律を守る国民性があると言われます。コロナ禍でも規律を守ってみんながマスクを着用するようになりました。非常時にも規律を守る責任感に支えられてサプライチェーンは素早く復旧しました。

 

日ごろから鍛えてきた現場改善力を発揮して驚異の回復力が実現したという話しもあります。現場改善力で有事の混乱から立ち直ったというのです。

 

サプライチェーンはグローバル化しています。その有事の回復力を日本人の規律を守る国民性にばかり頼るわけにはゆきません。災害に見舞われたときにも備えて日ごろから現場改善力を鍛えておくことが必要になるのでしょうか。

 

来年も不定期にはなりますが、サプライチェーンについて感じることを書いてみようと思います。

 

最後までおつき合い頂きありがとうございました。今年も一年、お世話になりました。来年が、皆さまに素晴らしい年になりますことをお祈り申し上げます。