10/24に3118gの男の子を出産しました![ワーイ](https://emoji.ameba.jp/img/user/k-/k-touch/4996.gif)
予定帝王切開で前日入院し、大安&戌の日に手術です。当日はあいにくの雨でした。
手術は朝イチ10:00開始。
剃毛や浣腸は前日に済ましているので、当日はシャワーを浴びて、むくみ防止ストッキングを履き、心を落ち着けてベッドで待機です。
でも実際はそんな冷静でいられるわけもなく、前日から緊張しっぱなしで睡眠不足な上に、旦那がなかなか来なくて「寝坊したんじゃないか?」と若干イラつきながらの待機でした。
手術室に行く直前に、看護師さんから「渋滞にハマって遅れる~」という旦那からの電話内容を聞き少し安堵。まさか子供が生まれるぞーっていう日にホントに寝坊してたら・・・・一発蹴ってやろうかと思っていたので。
でも、旦那にマタニティーモーツァルトのCDを持ってきてもらうよう頼んでいたので、それが届かないとわかってまた不安に。
ほんと、術前ってナーバスになりやすいようです。
産道キツくて下から産めないから帝王切開に決まったっていうのに、「手術が怖いからやっぱり下から産む!」とか叫びそうな自分がいるし。どっちにしたって赤ちゃんは外に出さなくちゃいけないんだって思ったらやっと覚悟が出来ましたが、出来ればあと1週間くらいこのままそっとしといてーいじらないでーという気分でした。
肝心の旦那は、私が手術室の受付までストレッチャーで運ばれた時にギリギリ到着。
なんとかCDを渡してもらい、手を握ってもらって、挨拶することが出来ました。この時も、周囲に人がいなかったら「怖いよぅ」と泣いてたかもしれない。
手術の前に麻酔。
これが一番怖かった。
だって、事前に面談したベテランな先生はそばにいるだけで、その先生の指導を聞きながら若いセンセが麻酔打つんだもん。
ゾっとしました。
「私、今、練習台にされているんだ」
声には出さなかったけれど、最悪な気分です。
いや、今後の先生の成長の為に多少実験台になったっていいんだけれども、だからって麻酔科の医師の練習台はイヤです。さすがに怖すぎます。
おかげで呼吸は乱れるわ、極度の緊張で涙は止まらないわで、助産師さんが手を握ってくれてなかったらパニック起こして全身麻酔に変わってたかもしれません。
腰椎麻酔なので、針でチクっとされるわけですが、これもまた怖いんですね。ただ刺すだけじゃなくて、刺した後、皮膚の中で針を動かしてベストポジション?を探しているのがわかるんですよ。背中の中をなにやら硬質なものがうごめくんですよ。怖いでしょう?冷静でいられる方が不思議だと思う。ましてやこれが緊急帝王切開だったら、陣痛が来るたびにその痛みにのたうつんでしょう??・・・針が神経に触れたりしないのかしら・・・。
麻酔を打たれてからは、だんたんと足が痺れていき、ビリビリビリビリ。感覚がなくなるんだろうと思ってたのに、痺れる感じがあることにびっくり。
麻酔医が氷を胸元にあてて、「冷たいですか?」と聞いてきて、ここで遠慮して大丈夫ですなんて言っちゃいけないわー!と思い、正直に、「冷たいです」と。そのあと場所を変えて、もっとお腹寄りの場所にも氷をあてて「こっちはどう?」と聞かれました。これが不思議、まるで感覚がない。なんとなく触られてる感じはあるものの、冷たさは感じない。ほんとに不思議な感じ。
そうこうしてると執刀医がやってきてご挨拶。
わー、いよいよ切られるんだ。ド緊張です。
目の前にある照明に自分のお腹が映っているのが怖かった。なんだろう、人生始って以来の怯えようです自分。
ドキドキしながら、BGMにかけてもらったマタニティーモーツァルトに癒され・・・・・・・ませんよ、音楽なんか聞こえません。全神経がトンがったまま硬直中です。手術器具のカチャカチャいう音の方がやたら耳につくし。
途中で、看護婦と医師が「出血が多いから吸引して~」とか、「あー、なんかこの吸引機調子悪いよー」とか・・・。
部分麻酔ですから意識ははっきりしてるので、ムダに会話が聞こえているんですよ。聞きたくないのに。
で、そのうちお腹をいじられてるな~~あー、なんか・・・・・・お腹の重みが移動してる・・・ぐにぐにと押され・・・。
そしてスルンと出てきました我が子。ふぎゃあ~~と一声あげて。
一気に軽くなったお腹。
そして我が子の声。
感動しました。緊張感とか全部吹き飛びました。
大仕事を終えた感じ。開放感と安堵感が重なると、こうも嬉しくなるのかと初めての発見でした。
産まれたチビはすぐに口内吸引をされて、体重を量られ、キレイにしてもらってから私の横へ。
ずっと私のお腹の中にいた我が子。10ヶ月もの長い間一心同体だった我が子。
会いたくてやっと会えた私の分身・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、顔を見たら、一瞬にして「あなた、だれ?」という気分になりました。
だって、初めて見た子だもん。
びっくりしましたよ。ちゃんと『ヒト』だし(当たり前)
助産師さんに抱えられている目の前のその赤ちゃんは、もう産まれた瞬間からちゃんと1人のヒトとして生きてた。
私の分身なんかじゃなくて、ちゃんとね、人格があるんだよ。
それがものすごい他人な感じに思えました。
お腹の中にいる時はこのコは自分のものだったはずなのに、外に出たら、このコの命はこのコのモノ。こっから先はこのコの人生。
もちろん、かわいい!!という気持ちも湧き上がってはいるんです。
母性?みたいなふくふくとした感情もあるんです。
でも、それ以上にどこか寂しい感じもあったり。
赤ちゃんはそのあと保育器に入れられて新生児室へレッツゴー。
その途中に主人が待つ場所にてお披露目。
額がM。目が細く、顔が丸。・・・・・・・・つるべ似?
丸々とふくらんだあごがチャームポイントなのは今も昔も同じです。
私はといえば、胎盤をごっそり出されてますます軽くなったお腹に、やっと終わったで~~とリラックス。
CDが終わって無音になってたので、「すいません、CD終わってます」とかまで言える余裕ぶり。
そして、その後で訪れてきた痛み。
・・・・・・子宮収縮。
ギチギチギチギチ・・・生理痛のひどいのがやってきました。
術後30分~1日間が最もひどかったです。5時間おきに痛み止めをもらってましたね。注射もしたし。
とりあえず、出産はこんな感じでした。