キャバ嬢大阪秋の陣
仕事でよく言ってた地方の飲み屋でよく指名してた可愛いその店でNo.1だった娘
大阪行くとき連絡するエスコートして
ってずっと社交辞令で言われ続けて1年半
一ヶ月ほど前にようやく10月に行くね
と連絡があった
俺は全く信じてなかった
どうせなにかしら理由がついてドタキャンだろ、と
1週間前・・・ラインで確認
楽しみ♡
とハートマーク付き
これは・・・50%くらいの確率で来るな
それとなく聞いてみる
お前・・・その日は何しにくるん?
ん〜まあくんに会いに♡一緒に飲みにだよ♡
他の誰かと会う予定は?
ないよ♡まあくんだけ!
信じられん
20代半ばの可愛いキャバ嬢が・・・
俺に・・・会いに来る?
どうせ友達とユニバ行くんだろ?
次の日も他の男と会うんだろ?
だまされねーぞこのヤロー
一応それから店を予約してみた
一応キャバ嬢だから
まぁまぁそれなりの店な一応
一応3回言うたった
前日・・・
明日15時頃に新大阪の予定です
迎えに来てね♡
またハート付き
これは70%の確率で来るかもな
一応家には明日は用事があっていない旨を伝えた
当日の朝10時ラインで確認
俺はまだ信用していない
おはよ♡今から用意して向かうね♡
新幹線の駅に付いたらラインするね♡
これは・・・恐らく来るよな?
俺も用意をし始めて昼過ぎに家を出てみた
大体新幹線でも1時間以上かかるようなところから来るんだ、キャバ嬢が、信じられん
なにしに?
地元の駅で珈琲タイム
競馬の予想をして予め馬券を携帯で購入
(これは綺麗に負けました)
2時にラインが来た
新幹線のチケットを手で持ってる写真付き
これは・・・来るよな?間違いなく!
新大阪に向かった
指定した改札で待つ
三連休でものすごいひとだかりだったが、
遠くから一際可愛い女が歩いてくる
気付いて俺に手をふる
マジか
ほんまにきよった
俺は嬉しさの反面、
怒涛の1日になることを予想して
体力と財布の中身だけが気になって仕方なかった
とりあえずタクシーで予約した店に向かう
隣のキタ(梅田)は堂島にある個室の焼肉屋
盛り上がる
信じられん程盛り上がる
俺も楽しくなってきた
悪いが既婚者なので、あまり昼間っから街中をウロウロは出来ない
個室はそのへん気にしなくていいから助かる
6時頃まで2人でたわいもない話で盛り上がる
店を出てタクシーで東通りへ
なんか占いを見つけて走って入っていくからついて行く
占いをしてもらう(女が)
俺は占いって初めて生で見た
なんかキャバ嬢なりに仕事の事を占ってた
移籍するとかしないとか
お兄さんは?と言われたが
「俺は自分しか信じないんで」
と寒い断り文句でその場を去った
二軒目はたこ焼き居酒屋
どうしても大阪を味わいたいと言うから
もう8時
終電は10時だけど、まだまだ飲みたいと言う
ラウンジ行くか?と言ったが
さすがに女の店はヤダと断られる
目の前にあったカラオケに入る
1時間歌う
なかなか盛り上がるこれまた
飲み屋の女は若くてもオレら世代の歌とか知ってて良いよな、これは職業の特権!いいとこだ!
9時に出て
〆たいと言う
おっさんか!
俺が良く行くかすうどんの店に連れて行った
大好評
たこ焼きもかすうどんも焼肉もいっぱいその娘に写真撮ってもろて食材冥利に尽きるよな
ヨカタ、ヨカタ
本当に帰ると言う
タクシーで新大阪へ向かう
改札の前まで送りに行く
俺は最後に551の豚まんを新大阪で買ってやった
帰ってお母さんと食べなさいと渡した
そしてこれも、と
カバンから包装された箱を手渡した
至れり尽くせりやわ
と、とびきりの笑顔で改札を超えて帰っていった
そいつに俺が最後に渡した包装された箱の中身が
これだ・・・1、2、3!
帰りの新幹線の中で開けてしまったらしく
死ぬほどウケたとラインが来た
やっぱ大阪だけにオチがねえとな
しかし、あんな良い女が本当に会いに来てくれるなんて、まだまだこの世も捨てたもんじゃないな
信じてなかった自分に少しだけ反省した
しかし信じてなかったからこそ
嬉しさが倍だったわ
人間も信じてみたら良いことあるかな
もしかしたら
なんか若い女に大事なことを思い出させてもらったような特別な日だった
結構お金も使ったけど
新幹線代は自分で往復払ってるからな
そんなん考えたら震えるほど嬉しくなる
来年も必ず会いに来るよと、
俺はやっぱり真剣には受け取らない
それが大人かもな
またいつか会えるんかな
達者でな