だから今日も風俗に行く
俺は今日も風俗にいく
お互いに見知らぬ者同士が何の詮索もせず、たとえ嫌われたって良いお金だけの関係
こんな楽な人間関係は無い
俺は恍惚の表情で言う「舐めて」と・・・
紳士の仮面を被って生きることに時々激しく自己嫌悪の波が押し寄せる
その波は俺の全てを闇で覆い尽くして
心の深い深いところにあるきっと大切な何かが・・・
ストレスによりねじ曲がっていく音がする・・・
金属なわけないのにギギギと鈍い音をたてる
今日も疲れる為だけに生きている
ある日とても可愛い女と出会う
どうしてもこの女が欲しくなる
そしてどんどんこの女を知りたくなる
欲しくなればなるほどに厚い厚い仮面を何枚も重ねて被っていく自分がいる
作り笑顔で言う「今日も〇〇ちゃん可愛いね」
本音なのにな・・・
どうしてこうも不自然になるのだろうか
デートをしたある夜、ベッドに押し倒して彼女の上に重なる
・・・シャワーも浴びずに
興奮した彼女が俺のものを握って顔を近づけ舐めようとしてくれる
俺は言う「だめだよ、汚いよ」と、本音ではない
そう、またこれを言う事で自分を紳士に保ち・・・また遠くでギギギと鈍い音が響いた
本音も嘘も全て作られたこの恋愛と言うわけのわからない呪縛から解き放ってくれる唯一無二の存在・・・それが風俗なのだ
(あくまで全て俺の主観です。全て)
俺は今日も会った事も無いそこそこ可愛い女に自然な笑顔で言う
「君、かわうぃ~ね~♡♡」と、
そして恍惚の表情で言う・・・・・「舐めて♡」・・・・と
そしてまたサイフから親友の諭吉が二人いなくなった・・・