小説を発表し始める前に書かれ、
亡くなられた後、最後の書籍として刊行された
稲見一良の『ガン・ロッカーのある書斎』を読みました。
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男ですね。
男のロマンってやつですよ。
銃とナイフ、
そして、それらにまつわる映画の話題を取り上げた
エッセイ集。
- 「銃を万力で固定して標的を撃っても同一箇所へは着弾しない」
- とか、薀蓄が凄いですよ。
- まぁ、狩猟を趣味とされている方とか、
- 警察、自衛隊の方、その他など以外の
- ほとんどの一般の日本人には
- 知らなくいも良いような知識ばかりですが……
- それより何より、稲見一良、何よりカッコ良いのですよ。
- 「猟銃は二連発に限る。
- 百獣の王ライオンに二度も射かけて倒せなければ、
- 男らしく潔く、喰われようではないか。」
- などと言うのですから。
- 巻末に著者の写真が載っているのですが、
- 草原、と言うよりは草叢かな、
- そこに立つ姿が、実に渋くて様になっています。
- 早朝、息子をバードウォッチングに連れ出し、
- コッヘルで淹れたコーヒーを飲み終えて……
- みたいなイメージですかね。
- 正直、惚れてます。
- たぶん、太宰の次くらいに好きですね。
- これで、稲見一良の著作は全て読んだことになりますが、
- 稲見一良の本分はやはり小説だと思います。
- 小説作品についてはいずれ再読して
- 紹介させていただきたいと思っています。
- 評価 ☆☆
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