小説を発表し始める前に書かれ、

亡くなられた後、最後の書籍として刊行された

稲見一良の『ガン・ロッカーのある書斎』を読みました。

 

ガン・ロッカーのある書斎/稲見 一良

¥1,427

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男ですね。

 

男のロマンってやつですよ。

 

銃とナイフ、

そして、それらにまつわる映画の話題を取り上げた

エッセイ集。

 
銃を万力で固定して標的を撃っても同一箇所へは着弾しない
とか、薀蓄が凄いですよ。
 
まぁ、狩猟を趣味とされている方とか、
警察、自衛隊の方、その他など以外の
ほとんどの一般の日本人には
知らなくいも良いような知識ばかりですが……
 
 
それより何より、稲見一良、何よりカッコ良いのですよ。
猟銃は二連発に限る。
百獣の王ライオンに二度も射かけて倒せなければ、
男らしく潔く、喰われようではないか。
などと言うのですから。
 
巻末に著者の写真が載っているのですが、
草原、と言うよりは草叢かな、
そこに立つ姿が、実に渋くて様になっています。
 
早朝、息子をバードウォッチングに連れ出し、
コッヘルで淹れたコーヒーを飲み終えて……
みたいなイメージですかね。
 
正直、惚れてます。
 
たぶん、太宰の次くらいに好きですね。
 
 
これで、稲見一良著作は全て読んだことになりますが、
稲見一良の本分はやはり小説だと思います。
 
小説作品についてはいずれ再読して
紹介させていただきたいと思っています。
 
 
評価 ☆☆
 
 
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