東京オリンピックが開催された年、レスリングと恋に明け暮れた男の子の青春を描いた小説、永倉万治くんの『フルネルソン』を読みました。
 
フルネルソン/永倉 万治
¥1,680
Amazon.co.jp
 
普通ですかねぇ。
 
同じスポーツ青春物でも、『一瞬の風になれ』とか『ボックス!』 に比べるとかなり物足りない気がします。
 
それはやはり、スポーツの部分、本作で言うとレスリングの場面が今一つ魅力的じゃないんですよ。
 
なんだか、あっさりしすぎている、と言うか……ライバルが不在だからですかね。
 
同じ高校の部内での力関係は少し書かれているのですが、対戦相手が一度しか登場しない、というのがどうにももったいない気がします。
 
関東大会で二位だったのですから、その負けた相手に、インターハイの予選でどう立ち向かっていくのか、そこを書かなきゃ、ですよ。
 
とは言え、もう一方の主軸の恋の部分は、そんなに悪くないかな。

最後に、相手の女の子がああなっちゃうのは、ありきたりですけど。

 

 

評価 ☆☆☆



    ブックオフオンライン