- 東京オリンピックが開催された年、レスリングと恋に明け暮れた男の子の青春を描いた小説、永倉万治くんの『フルネルソン』を読みました。
- フルネルソン/永倉 万治
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- 普通ですかねぇ。
- 同じスポーツ青春物でも、『一瞬の風になれ』とか『ボックス!』 に比べるとかなり物足りない気がします。
- それはやはり、スポーツの部分、本作で言うとレスリングの場面が今一つ魅力的じゃないんですよ。
- なんだか、あっさりしすぎている、と言うか……ライバルが不在だからですかね。
- 同じ高校の部内での力関係は少し書かれているのですが、対戦相手が一度しか登場しない、というのがどうにももったいない気がします。
- 関東大会で二位だったのですから、その負けた相手に、インターハイの予選でどう立ち向かっていくのか、そこを書かなきゃ、ですよ。
- とは言え、もう一方の主軸の恋の部分は、そんなに悪くないかな。
最後に、相手の女の子がああなっちゃうのは、ありきたりですけど。
評価 ☆☆☆