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いつもタイトルのかっこいい志水辰夫くんの新作は、時代小説です。
時は幕末。
北但馬の農村で暮らす郷士の青年が主人公です。
京では、血なまぐさい事件が続き、青年が暮らす農村もそれと無縁ではいられません。
友人、知人たちが次々と京へ出奔する中、青年は病身の母のため農村に留まります。
まぁ、最後には一仕事するのですが、どうにも物足りません。
好きな女子にも手を出さないし。
こういう小説があってもいいと思います。
こういう青年もいたんだろうと思います。
でも、やっぱり物足りない。
そしてまた、このタイトルはどうなんでしょうね。
いまいち、いつものかっこよさがないよね。
- 背いて故郷 (新潮文庫)/志水 辰夫
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とか、
- いまひとたびの (新潮文庫)/志水 辰夫
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とか、タイトルだけで読んでみたいと思わせるような。
「みのたけ」は「身の丈」、つまり自分の分に応じた、無理をしない、といった意味で、内容そのものなんだけど。
やっぱこの内容だと、かっこいいタイトルは無理かなぁ。
タイトルだけカッコよくても、内容がそれに伴わなくちゃダメだしね。
評価 ☆☆☆☆