見上げれば、そこには決闘に臨む7人のガンマンたち。

 

スバル劇場で最初に観た映画は、忘れもしないこの3本。

「荒野の七人」「続荒野の七人」「新荒野の七人」

一つ覚えていれば簡単に思いだせるラインナップ。(そう言えば原題はどうなっているのか調べていない…)

 

劇場の正面の壁に大きな看板。

当時、ビルやデパートの中の映画館は別として、劇場の壁には上映中の作品のポスターではなくて、手描きの看板が掛かっていた。スペースに余裕のある劇場では、次回作の看板も掛けられていた。

スバル劇場では、壁の高い場所、見上げるような場所にかかっていたような記憶がある。

 

この看板、描き手によってずいぶんと出来に差があったように思える。

迫力だけはそっくりな高倉健とか、微妙なデッサンのオードリー・ヘップバーンやヴィヴィアン・リー。

チャールズ・ブロンソンならば少々デッサンが狂っていても許せるが、さすがに女優には、それはないだろうと突っ込みたくなる出来のモノもあった。

看板の構図はだいたいが有名なワンシーンと主演俳優の組み合わせ。そしてタイトルに短めのキャッチフレーズが基本だったような気がする。

あとはポスターのデザインをアレンジしたものも多かったような記憶がある。

例えば西部劇の名作「シェーン」だったら、主演の銃を構えるアラン・ラッドの姿に、馬にまたがり去っていくあの有名なラストシーンを組み合わせた構図…とかね。

 

スバル劇場の看板はまあまあの出来栄えだったような気がする(多分)。

微妙に似ているユル・ブリンナーを先頭にスティーブ・マックイーンやジェームズ・コバーンたちが居並ぶ看板を見上げているその時間は、うまく表現できないが、さあ映画館にやってきたぞ。これから映画を観るぞ。

そんな気合が入るような時間だったような気がしている。

 

※ちなみにユル・ブリンナーは後年、日本語読みが「ユル・ブリナー」になった気がするが、子どものころに覚えたままの呼び方にしてあります。その方が自分にとっては違和感がないので…