私は子供の頃から自分に自信を持つ事ができず

ずっと『自分の事が嫌い症候群』だった。

親はから褒めてもらった記憶は一切なくて、

父親がやっていた宗教の集会に連れていかされて

『嫌だから行きたくない。』と言ったら

『今すぐ出て行きなさい』と言われ、我慢するしかなかった。


小学生のころ算数が苦手で

『解けた人から帰りましょう。』と先生に言われたとき

クラスの最後の1人になっても解けず、

その夜、暗くなってしまった中で泣きながら帰った。

その時『私は人よりも出来ない子なんだな。』と感じ

その出来事は私の心に『劣等感』というものをかなり強力粘着剤で貼り付けることになった。


それ以来、毎日生きる事が苦痛で『自分への呪いのノート』をかいて

さっさとこの人生は終わらせてしまって来世というものがあればそれに賭けよう。

と思った。(暗すぎる。。。)

18歳の頃、宝塚歌劇団に憧れてこんな世界があるなら生きたいな♪と思い舞い上がり、歌を歌うことが大好きになった。

けれどバレエも声楽も習っていないし身長も低い私は、受験することもなく人生にまたも挫折し、

マイナス思考まっしぐらな生活にどっぷりハマった。(歌う自分も封印した)


それ以来『自分の本音や夢に向かってワクワクする気持ち』は暗い暗い闇に葬って

硬く固く封印した。


実家が嫌いで飛び出して大阪で暮らしていたある日

自分の人生が終わるイメトレを繰り返しているうちに『自分の人生が終わる』っていう事が現実味を帯びてくる。

それが現実化しそうになったその時!

電話が鳴った。母からの『元気にしちょっとね??』っていう何気ない電話だった。

その瞬間、恐怖と安堵ともに涙が溢れてきて止まらなくなってしまった。

すぐに帰ってきなさいと言われ宮崎に帰ることになる。


その瞬間思ったことは

『私は本当は、生きたいんだ!』てこと。

本当は、幸せになりたいし、自分のこの命のままで『生きたいんだな。』ってことだった。


この出来事から、自分の人生を終わらせることを断念し、

『こんなダメな自分でどうやって生きるのか』に方向転換するしかなくなった私は

自己啓発本とか『引き寄せ』の本を読んで自分の人生を通して

研究を繰り返し、心に頑固にこびりついた『自分なんて最悪に嫌い。この人生を生きたくない。』という思考を少しずつ少しづつ変えていった。


そして今ではちょっとやそっとじゃ全然マイナスな思考には陥らないまでに変わったし

そんな過去もあったことを笑いながら話すと『全く想像できない。』って言われるくらいになった。

そんな20年の中に

東京で大きな舞台で大きな役をもらったり

結婚、出産など嬉しいこともあれば


育児疲れでうつ病の薬を飲んだり、

帯状疱疹になったり辛いこともあった。


うつ病の薬をやめるために大切だったのは

『自分の心の声を聞く』ということだった。

18歳の時に暗い暗い闇に葬り去った自分の『本当の自分の心が何を感じているのか。』『何を感じていたいのか』ってことを少しづつ掘り返す。

苦しくて涙が出たし

『今さら掘り返さないで!』ていう反動もあったけれど、

少しずつ自分の心の声を聞くようにしていった。

本当は歌が好きだから歌いたい。

もっと自由になりたい。

美味しいおやつが食べたい。

美味しいスタバの抹茶ラテが飲みたい。

本当は寝たい時に寝たいだけ寝たい。

その心の声を満たす行動をしてゆくうちに心が元気になっていった。

ヤバいくらい元気になってしまった。


元気になるまでそばにおいてくれた親に感謝。

憎んだり恨んだりした私だけれど、

本当は親に守られていたことに気づく。


葛藤もあったけれど今だから言える。

親への『ありがとう』という言葉。


そして

『あの時、人生を終わらせなくて良かった。』ってこと

いろいろあったけれど、

いろいろを乗り越えて

今を生きている自分に『ありがとう』って言ってあげよう。


そして、これからはきっとあの時の自分には信じられないくらい

もっともっと

自分らしくハッピーに生きてゆこうと思う。ってことだ。


そう思えるまでに至った出逢いに感謝。

家族に感謝。諦めなかった自分に感謝したいと思う。