山肌を削っている工事を目にしながら
ふと思ったこと
ここからここまでは
私の土地だから好きに使っていい。
遊ばせるのは勿体無いから
収益が出る形にしよう。
例えばそんな感じで
土地を開発する。
でも、それは人間の世界だけの話で
それ以外のあらゆる存在にとっては
人が引いた境界線は全く関係ないんですよね。

例えば、木々が成長する中で
ここからここまでは山田さんの土地だから
ここから先は根っこを伸ばせない
ここから先は枝を伸ばせない
なんてことにはならない。
例えば猪が
ここからここまでは鈴木さんの土地だから
入っちゃいけない
なんてことは思わない。
逆に
なんで勝手に自分のものだと
私の根を掘り起こすんだ
なんで私の生活する場所を無くすんだ
となってるかもしれない。
そんなことすら思ってないかもだけど。
ここは私の財産だから
と、国の争いも
人の争いも
境界線をめぐって起こっていることは多い。
アメリカに「シアトル首長のスピーチ」(Chief Seattle's Speech)
と呼ばれる有名な言葉があります。
1854年、開拓者である白人に
住みなれた土地を取りあげられ
居留地へ追いやられることになった
先住民の首長シアトルが
当時の大統領フランクリン・ピアスに伝えて欲しいと
行ったスピーチです。
それは、大地への惜別の念がこもった
また、大地と人間との深いかかわりを語る
美しい言葉でした。
ワシントンの大首長が 土地を買いたいといってきた。
どうしたら 空が買えるというのだろう?
そして 大地を。
わたしには わからない。
風の匂いや 水のきらめきを
あなたはいったい どうやって買おうというのだろう?
という言葉で始まるスピーチ。
住み慣れた、自然あふれる美し土地を
白人が売り買いし
大地を貪り尽くし
動植物を殺し
残るのは砂漠。
獣たちが いなかったら
人間は いったい何なのだろう?
獣たちが すべて消えてしまったら
深い魂のさみしさから 人間も死んでしまうだろう。
大地は わたしたちに属しているのではない。
わたしたちが 大地に属しているのだ。
この伝説のスピーチは絵本になっています。
『父は空 母は大地』(寮美千子・編訳 篠崎正喜・画 ロクリン社刊)
「父は空 母は大地」の全文はこちらをごらんください。
https://ryomichico.net/seattle.html
全ての存在は
この大地に属しているもの。
大地から与えられるもの、恵みによって
命を育み、生きていく。
その恵みを与えてくれているものを
削り、汚し続けていたら・・・
地球からの恵みは無限ではない。
地球は広いようで思っているほど大きな星ではない。
地上から大気圏までの距離はそんなに広くない。
命を育む場であるこの大地を
これから生まれる命たちが生きるこの場所を
どうしていきたいのか
どうあって欲しいのか
そのためにどうすればいいのか
どこに視点を置くのか
目先の利益だけを求めて
未来の命を育む場を失ってはいけない。
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