「はじめに」

私のブログを覗いて下さりありがとうございます。

 

私自身、ブログを書くのは初めてでありまして

至らない部分があるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。

 

では本題になりますが

今回は「自分は何の為に、誰の為に生きているのか」に焦点をあてた

と「ある人物」のお話です。

 

少し長くなりますが、最後まで読んで頂けたら幸いです。

 

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「お前、いつも1円しか入れないのに今日は気前が良いじゃないか。何か良い事でもあったのか?」

 

A「特別何かがあった訳ではありませんよ、親父殿」

 

「そうか、まぁ良い。お前、最近変わってきたな。自分でも分るか?その変化」

 

A「確かに去年に比べると、今の自分は全く別人ですね」

 

「そうだろう。自身が感じている通り、確かにお前は大きく変化した」

「何故だか分かるか?」

 

A「毎日こちらへ通っているからでしょうか?」

 

「その通りだ。しかしそれ以上にお前の中の波動が大きく変化している。それが理由だ」

 

「しかしまだまだお前の波動にはブレが生じる。何故だか分かるか?」

 

A「信仰でしょうか?」

 

「そうだ。時折お前は現実の波に呑まれた時、軸を見失う癖がある」

 

「不安や恐れ、威圧の波に呑まれると人は本来の自分を見失う、だがそれは人間であるが故、

 仕方のない事なのだ」

 

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Aの周りには長い時を経て成長してきた、大きな楠や松の木が多く立ち並んでいた。

時折吹く風は何故か心地よく、不思議な優しさを感じさせる。

風に吹かれ、揺れる木々から発せられる「ザザー」という音と一緒に小鳥達が鳴いている声が響く。

この場所は不思議と日常で聞く音は無く、「自然」から発せられる音のみが存在する。

 

時期的に日没も早くなり、辺りは徐々に薄暗くなっていた。

そろそろ帰ろうか?と思うのが通常だが、Aは全く動く事無く、その場に立っている。

日常生活での思考は、その場にいる今のAには全く無い。

自分が今この「普段の日常」に存在している事。そんな思考すら無い。

感じているのは自然の感触と音、もう一つ「別」の存在。

 

-5年前-

枕元に置いてあるスマホのアラームが鳴り、鈍い動きの手で枕元のスマホを探す。

時間は「5:15」 9月に入ったとは言え、まだ日の出前の薄暗さが残る。

寝不足の体を無理やり起こし、洗面所へ向かう。

歯磨きしながら頭の中で「夜勤の操業はどうなったかな」とつぶやく。

 

身支度を終え、会社に向けて車を走らせる。「あの案件が終わっていないとマズイな」

会社に到着すると素早く服を着替えて、夜勤の操業の進捗を確認する為、足早に現場に向かう。

「なんだよ。まだ全然終わってないじゃないか。マズイよこれ」

前日、操業管理室の担当者から「今残っている案件。明日の出荷だから絶対に終わらせてね!」

在庫を見てはみたもの、とても一日で対応出来る仕事量では無かった。

 

A「わかりました。何とかしてみます」

とは言ったものの、翌朝蓋を開けてみればこれだ。

 

午前中、Aの会社携帯の着信音が鳴り響く。

A「うわぁ~出たくねぇ~」 電話は操業管理室の担当者からだ。

「ねぇ、例の急ぎ案件終わった?」

「すみません、まだ半分しか処理が進んでいません・・・」

「ええ!ちょっと何言ってるの!? 出荷に間に合わないよ!どうすんのよ!」

「すみません・・・頑張って進めます」

取り敢えず、緊急ミーティングで「処理が完了したものから都度出荷を行う」そう決定された。

 

翌日、追い打ちを掛けるような連絡がAの元に届いた。

「先月丸々残ってた保留品も全て明後日の出荷対象になったから、絶対終わらせてね!」

全ての処理を完了させるには、とても現実的とは思えない仕事量だった。

今回の急ぎ案件の出荷予定は9月末の予定だったので楽観視していたのが落とし穴であった。

急遽出荷となった為、割り込みで急ぎ案件の処理を進める事で操業自体に大きな遅れが生じていたのだ。

 

案の上、間に合わない事が確定し、出来高出荷という形を取る結果となった。

誠意を見せる為、休日返上での対応を上司から指示された。

現場作業員に頭を下げ今回の経緯を説明したものの

「ふざけんなよ!休み予定入れてんだぞ!」「はぁ~毎日残業させておいてこれかよ!」

何とか了承をもらい対応してくれる事となった。

 

夜は動画を観ながらお酒を飲むのがAの唯一のリラックス方法だった。

だがしかし、今日のAは違っていた。常に心が「そわそわ」して落ち着かない。

動画を見ていても、仕事が気になり全く集中が出来ていなかった。

体の半分が職場にいる感覚「今回の件は俺の責任なんだ、仕方ない」

 

翌日は夜遅くまで操業管理室の出荷対応ミーティングに参加しており

家には帰らなかった。いや、操業が気になり帰れなかった。

そんな日が2日続き、結局は一部の出荷が完全に間に合わなくなり、翌月に変わった。

先方にとっては大損害だった。

 

家に帰ろうとロッカールームで着替えていたら、携帯が鳴った。

「うわ、まじかよ・・・」操業管理を統括する部長だ。その部長本人から呼び出しを食らった。

滅多に関わらない「偉いサン」なので、びっくりしたがその時

Aは胃が「ギュっ」と締め付けられ、心に刃物を突きつけられ、それを徐々に突き刺されるような鈍い痛みを感じた。

 

重い足取りで部長室に向かい、部屋を覗いたら部長と操業管理室の担当者が座っていた。

Aの顔を見るなり部長が

「おい!Aさん!これ洒落にならないよ! なんでこんな事になったんだよ!」

「この損害がどれ程なのか分かってる? どうしてくれるんだ! どう責任を取るんだ!」

A「申し訳ありません・・・」これしか口に出せる言葉が無かった。

この後しばらく、操業管理室担当者と共に部長から激しく叱咤を受けた。

 

職場に戻るAは、自分の中の何かが「プツン」と切れたように頭の中が真っ白になっていた。

翌日、当然上司からもコテンパンに怒られた。もうこの時Aの耳に、その叱咤は全く聞こえていな

かった。

以降、現場作業員からの視線は冷たい物だった。「お前の責任」そういった空気感を職場内に感じた。

 

家に帰り風呂に入る前に、洗面場で自分の顔を見た。「ひでぇ顔だ」

目のクマが酷く、頬もやつれていて生気を失い、正に「死人」のような顔になっていた。

「もう辞めたい」そんな言葉が頭を過った。

 

家に居ても会社の携帯は鳴り、休みの日も操業確認と称して会社に向かう。

毎日何かに追われ、何かに怯える日々を送りつつも、結果を出してきたが

それは会社にとって「出来て当たり前」という感覚であり、特に報われることは無かった

 

「この現実は一体誰のものだ?? 俺は一体誰の何の為に生きてるんだ?」

 

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   「お前、今何を思い出している。過去のトラウマか?終わった事はもう良いのだ」

 

 「お前は今の状態。その軸の状態で良いのだ。無理をして誰かの為に生きる必要はない」

 

 「まずはどんな時でも自分自身の「軸」を保つのだ。常にそれを目指せ、良いな?」

 

 「自分自身を整えられない者は、誰かの為には生きられない」

 

A「親父殿、承知しました。今日もありがとうございました。それでは失礼します」

 

 「はっはっ!お前~、相変わらず固いのぉ」

 

A「すみません・・・性分でしょうか」

 

 「まぁ良い。だがそんなお前も儂は好きだ。それで良い。それで良いのだ」

 

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人は時折、過去に経験したつらい出来事を思い出す。

しかしそれは「過去」の出来事。もう終わった事。誰しも「失敗」はある。

過去を断ち切り、自分がこれから進む道を見よ。

目に映るその先にある、誰にも支配されない「光の道」を

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今回は非常に長くなりましたが

最後までお読み頂き、誠にありがとうごいざます。

 

「軸⇒自分軸」とは「自己中心的」という意味では無く

「自分の内なるものが求めている事」に対する、その「本質」にフォーカスした視点になります。

 

この先あなた自身が様々な支配から逃れ、更に光輝く自分になれます事をお祈り申し上げます。

 

では、また会いましょう。