本日のお買い物です。
日本酒(720ml ビン 15度)
日本酒(180ml 缶 19度)
ハイボール(350ml 缶 9度)
これらを順次飲むことにより、意識は適切にブラックアウトし、脳細胞は順調に死滅します。
懸念されるのは、酩酊から気絶の間に、馬鹿食いが起こる恐れが大きいことです。
私の過食行動は、おおよその場合、飲酒によって誘発されます。
その経緯はこうです。
まず、ある限りのお酒を、つまみも水も一切なしに、ひたすら飲み続けます。
私が一度に摂取するアルコールの量は、おおよそ冒頭に記した量なのですが、
私はこれを、おそらくは2、3時間程度で飲み尽くします。
ここで力尽きて気絶したのなら、せめて罪を重ねず済むのですが、どうもそうはいきません。
私がブラックアウトに至るには、もう1、2時間の猶予が必要らしいのです。
その間に私は、脳への快楽を絶やさないためなのか、過食へとひた走ります。
食べられるものは何でも食べます。
特に、この状態における私の好物は、炭水化物、とりわけ甘味の強いものに傾くようで、
家に存在する菓子という菓子をむさぼることになるのです。
酩酊時のことですから、食べかすをこぼさないだとか、そんな気遣いはありません。
ところかまわずボロボロとゴミを撒き散らしながら、私は宝探しの要領で家中の食物を探し当て、場所も選ばずむさぼり食います。
(宝探しだとか探し当てるだとかいうのは、私のこの性質は家族みんなに知られていることなので、私が過食嘔吐に使いそうなものは、私の目に入らない場所に隠されているのです)
甘いものを食べた後は、ご飯を狙います。
酔いの勢いにまかせて、時には炊飯器に保温されているご飯に直接醤油をかけ、手づかみに食べることもあります。
もしも誰かがこんな私の姿を見たのなら、きっと、まさしく人の皮を被ったけだものだと思うことでしょう。
こういうことをして、腹部に苦痛を伴う満腹感を覚えた頃、私はトイレへと向かい、嘔吐を始めます。
みぞおちに拳を押し当て、もう一方の手では、舌の付け根まで人差し指と中指をねじ込んで、ガタガタと動かして、嘔吐を促します。
一度の嘔吐では、食べた分を吐ききられないがために、何度もこれを繰り返します。
本当は、飲んだものも食べたものも、全て吐いてしまいたいところなのですが、この頃には、すっかり酔いが回っていて、足腰を据えて、嘔吐の体勢を支えることもできない具合になっています。
私は適当にトイレを汚したところで、嘔吐を切り上げて、自室に向かい、気絶します。
翌朝は、吐いたせいなのか、酒はあまり残りません。
ただ、鏡に向かうと、前日の過食嘔吐の刻印として、唾液腺の膨れあがったカエルのような顔がそこにあるのです。
