NTTドコモが、中学生などジュニア向けのスマートフォン (高機能携帯電話) を2月にも発売することが7日分かった。週内にも発表する。若年層にもスマホ人気が広がっていることに対応し、有害コンテンツ (情報の内容) へのアクセスを制限するフィルタリング機能や、通常よりも安い定額データ通信料金を設定する。

ドコモが発売するジュニア向けのスマホはシャープ製。保護者が、インターネット利用や電話などの機能を制限できる機能を装備した世界初のジュニア専用スマホになる。

ドコモは既存のスマホ向けにも、アプリ (実行ソフト) の新規インストールなどを制限できる「あんしんモード」を提供してきた。ジュニア向けのスマホはさらに、フィルタリング機能を強化し、保護者が子供の成長に合わせて、段階的に有害コンテンツやアプリの利用制限を設定できるようにした。

パケット通信は、高齢者向けスマホ「らくらくホン」と同様に、月額3000円前後の定額利用料を選択できるようにする。

政府は昨夏、「第2次青少年インターネット環境整備計画」をまとめ、安全性の面から、小中学生のスマホ利用の環境整備が必要との考えを示している。

ドコモ以外でも、KDDIがゲームコンテンツの利用者の年齢確認を行うなど、通信事業者にとっては、若年層のスマホ利用の拡大に対応した安全機能の強化が課題になっている。