拝啓、薫風の候となりました。

 

いよいよ日本も緊急事態宣言が解除され、全国的に学校が再開し出しました。

私たちの住む熊本市でも、6月から学校が再開されます。

 

実は、今年度(4月)から小学校のPTA会長を引き受けたのですが、学校が始まらないので、実質的には仕事をしていません(笑)。

そこで、学校再開前に各家庭宛にメールを送りました。

 

今は、世界中が大変。

だからこそ、同じ親として「共に頑張ろう!」と励ましたい。

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【お礼とお願い】新学期の登校開始に向けて

 

平素よりPTA活動に対してのご理解ご協力の程、心より御礼申し上げます。

(※少し長文になりますが、是非お付き合いくださいませ。)

 

5月26日(火)~28日(木)の分散登校の後、いよいよ6月1日(月)より新学期の登校が始まります。皆さん、さぞかし待ち遠しかったことと存じます。

 

私たちは4年前の熊本地震の際も、新学期がスタートして間もなく被災し、その後しばらく余震が続き、且つ〇〇小学校が避難所となった関係等もあり、なかなか子どもたちが登校出来ない日々が続きました。

私は、その年に長女が2年生になりPTA役員(会計)になったばかりでしたが、小学校においては被災時、長田校長先生(当時・仮名)と佐藤教頭先生(当時・仮名)が先頭に立って、休む間も惜しんで避難者のために献身されたことを覚えています。

特に私が小学校を訪れた際に、長田校長先生(当時・仮名)が、「登校できない子どもたちの事を思うと・・・。」とおっしゃって涙されたことは忘れる事が出来ません。そのことは、その後の私がPTA活動を行う上での礎(いしずえ)となっています。

『先生方は、こんなに温かい思いで私たちの子どもを思ってくれているんだ・・・』 

と、感謝の思いが胸に刻まれた出来事でした。

 

今回のコロナの拡大は、地震の被災とは状況が異なるものの、やはり先生方は、あの手この手で子どもたちのために手を尽くしてくれています。

4~6年生の先生方は慣れない遠隔授業に取り組み、限られた時間ですが子どもたちとコミュニケーションを取ってくれています。

1~3年生の先生方は、メールで健康観察をされたり、プリントを郵送で送ったりされています。また、学習TV「くまもっとまなびたいム」に数名の先生が出演され、なかなかの役者振りの先生もいらっしゃいますね(笑)。まだ観たことがない保護者の方は、是非、一度録画してご覧ください。子どもたちにとっても、そちらがおススメです。TVなので若干テンポが早い場合もありますので、繰り返しご覧下さい。

 

そこで本題ですが、

1.まずは、今回の休校措置への対応に皆様ご協力頂きましたことに、心より感謝申し上げます。

 

2.次に登校が開始されるのに際し、以下の内容で皆さんへお願いがあります。

 

①最初に、ご自身(自分)を褒めてあげて下さい!

恐らく今回、ご自身を取り巻く環境が劇的に変化した方がほとんどではないでしょうか?私も、そうです。特に仕事の不安、先行きが見えない不安、子どもたちがずっと家にいる不安など、様々な不安は計り知れないと思います。そんな中で、皆さんは我慢強く耐えられている、と存じます。

『私はよくやっている!』 と自分を認め、励ましてやってください。他人と比べる必要はありません。ご夫婦の方は、パートナーも褒めてあげて下さい。

何よりも子どもは、私たち保護者の影響を強く受けます。私たち保護者の自己肯定感は、必ず、子どもたちに安らぎと落ち着きをもたらすと思います。

 

② もちろん、子どもたちを褒めてあげて下さい‼

今の〇〇小学校の子どもたちは、(4年前も熊本にお住まいだったならば)全員、熊本地震を乗り越え、今回のコロナの経験を乗り越えようとしています。

・1年生は、本来ならば保育園や幼稚園を卒園して(通常の形式の卒園式は出来ていないかも知れませんが・・)、新一年生生活がスタートしているハズでした。今頃は少しずつ小学生の意識も芽生え始める時期のハズでしたが、自粛生活の続く今、何となく宙ぶらりんの心境ではないでしょうか?

「あなたは間違いなく〇〇小学校の一員で、多くの友達や優しい先生方が、あなたを待っている!」と教えてあげて下さい。

 

・2・3年生は、まだ手がかかることも多い年令にも関わらず自粛生活を続けてくれています。高学年の様に遠隔授業も無いので、なかなか生活のリズムを整えるのが難しいことでしょう。「よく頑張っているね!」と優しくしてあげて下さい。

 

・4・5年生は、ほぼ毎日、遠隔授業で先生や友達の顔が見えるので少しは状況が良いかも知れませんね。ただ、その代わり体力を持て余しているかも知れません。お時間を作って一緒にストレッチなどの運動してあげて下さい。

 

・6年生は、最後の一年を学校で過ごす時間が短くなってしまいました。お手伝い等、ご家庭での役割もあるのではないでしょうか。

「あなたの人生において、この経験は必ず活きるよ!」と諭してあげて下さい。

 

③ 先生方を褒めてあげて下さい!

(なかなか先生たちに伝える機会が無いかも知れませんが、)全学年通して、遠隔授業に不参加の子どもや、メールアンケートで気になる子どもたちには直接連絡を取ってくれています。本当に有難いことですね。

 

皆さんもそうお思いかもしれませんが、例えコロナが収束したとしても以前と全く同じ状況にはならないと私は思います。

だからこそ、新たな日常に感謝し、同じ地域(小学校)に暮らす多くの仲間(会員)がいる事に、心強く感じております。

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コロナは、国境も、人種も、年齢も、性別も、宗教も、関係なく広がった。

 

だから、同じように

国境も、人種も、年齢も、性別も、宗教も、関係なく、皆んで支え合う社会になると良い。

 

今日は、これまで。

いつものように、返事は要りませんよ。

 

敬具