百合子&よしえ
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立入禁止





壁が見える。


その壁を、数人が必死でよじ登ろうとしている。


皆、何かに追われているかのように必死だ。


壁を越えると門が見える。


壁を越えた者が、その門の向こうへ出たがっている。


しかし門の向こうにいる人達はだれもその門を開けようとはしない。



門の向こうにいる者より遥か向こうにいる者が助けてくれれば、それは救われぬ者多く、その喜びは分散し、輝かしく表彰される者と、疑問を持ったまま闇に消える者とに別れるだろう。


このまま門が開かなければ、迫り来る者に殺され、善も悪も、魂さえも無くなり、正しい心と、悲しみと共に終わりをむかえるだろう。




しかし何のためにこの人々は必死なのだろう。


この壁を、この門を越えようとするものは皆不信を抱き、もがき続けているように見える。

しかしどうあれ、待っているのは不信なのである。




そこは誰も近づいてはならない、立入禁止なのだ。









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