Facebookで、誰か包丁を砥がせてといったら、次々錆びサビの包丁の包丁がやってきた・・・(^^;)
それはそれでいいのですが、なかなか手強いのが多く、暇がたっぷり潰れて喜んでいます~!
多分、Facebookに載せた写真がサビサビのだったからだと思います・・・。
こんな画像
どれも錆びサビだけど、よく銘を見るとどれもなかなかいい包丁・・・(^^;)
上から、東源正明(築地の包丁屋)のペティ、有次の牛刀、築地正本の牛刀です!
牛刀は、どれも7寸でしょうか?
材質までは分かりませんが、これだけの有名どころ&玄人向けの包丁ばかりを集めているので、そこそこの鋼材なのではないでしょうか?
よく分からないですが・・・(^^ゞ
で、まあ、いずれも見ての通り、とっても錆びてます!
昔親とかが使ってたけど、そのまま放置されてたとか、やっぱり錆びるので使い辛く放置してあったとか・・・ですかね?
中でも問題は、一番下の正本です。
何が問題かというともちろん、サビが一番進んでいることで、中でも中子がやばいことになっています!
中子が錆びて膨らみ、柄を両側に押しだし、既にピンが一本消し飛んでなくなっています!
中子が既に外側だけになって、中はなくなっている可能性も高いです。
柄のアップです。
どですか~?
やばいですよね?どう見ても!
ということで、この包丁の様子を見ていきます。
まず、柄を外してみました。
意外にも中身が残っていました!
でも、よく見ると既にお尻の部分は、透けてなくなっている部分があります。
ほぼなくなってペラペラです!
で、これをまずさび止めを塗って、これ以上錆びないようにし、それから接着剤でくっつけて、その後、再びピン止めしました。
既にサイズがおかしくなっているし、柄もこれまでの膨らみで歪んでおり、そのままではピッタリ合わない状態でしたので、なかなか力業で無理矢理接着しました。
いつか剥がれて隙間ができるかもしれません・・・、そのときはやり直しですかね・・・(^^;)
で、とりあえずあまり綺麗ではないですが、こんな感じになりました。
まあ、一応、くっついています。
多少出来た隙間には色つきの蜜蝋が流し入れてあります。
そして、その上から再度、さび止めを塗り、更に、その上に透明のニスが塗ってあります。
これでまあ、しばらくは大丈夫ではないかと思います。
刃の方もそこそこサビが深くてとてもサビが見えないようになるまで砥ぐことはできませんでした・・・(x_x)
特に刃先にまで錆び穴があり、刃先も完全ではありません。
途中の写真を見せるとこんな感じです。
大丈夫じゃないかと思うかもしれませんが、拡大してみるとこんな感じです。
黒い点が全部錆穴で、錆穴まで来ると刃先がガタガタになります。
上までず~~~~っと錆穴がありますので、なかなか難しい問題ですが、もうちょっと裏だけを研ぎ続けたらもう少しましになったので、それで手を打ちました・・・(^^ゞ
ということで、途中経過無視で最後結果です~!
まず、Before画像をもう一度
一番下のですよ(裏の元画像がなかったので・・・)。
Afterです!
まあ、このくらいで勘弁してください・・・。
錆穴は消えません・・・。
でもまあ、裏の刃先錆穴は随分消えたと思います。
仕様には問題ないと思います!
で、他のも含めたAfter画像!
やっぱり正本が一番錆が深く大変でした!
既にもっと錆がひどい真っ赤の出刃が来ており、頭を悩ませています(嬉しい悩みですが・・・(^^;))