花粉症と眼や鼻の機能

鼻の機能は呼吸する空気の加温、加湿、防塵です

花粉が鼻粘膜から入ると表面についた花粉は鼻の粘膜の上皮細胞にある線毛がベルトコンベアのように働く事により鼻の外に運び出されます

運び出されなかった花粉は鼻の粘膜に付着し、抗原成分を鼻粘膜にしみこませます。
鼻の粘膜の中にはアレルギーの細胞である肥満細胞があります

スギ花粉症患者さんの場合にはスギ花粉に対するIgE抗体が肥満細胞のまわりに結合しています。
このIgE抗体が溶けだしたスギ花粉の抗原成分を捕らえて結合して肥満細胞が活性化し、反応を生じます。
その結果、放出されたヒスタミンが鼻粘膜表面の神経を刺激し、くしゃみを起こし反射的に鼻汁の分泌を生じさせます。
さらにヒスタミンは血管を刺激して鼻づまりの症状を引き起こします。
繰り返しスギ花粉との接触が多くなると、花粉症の症状は強まります。
結膜も肥満細胞上のIgE抗体と結膜の表面で溶けだしたスギ抗原成分が結合してヒスタミンが放出されます。
ヒスタミンも同じく結膜表面の神経を介して痒みを生じ、反射性に涙の分泌が増え、神経の過敏によって異物感が強くなります。
掻痒感が強い場合にはドライアイという乾く目の病気の合併の可能性があります。
厚生労働省の研究班の調査ではスギ花粉症では発熱などの全身症状は少ないものの、口の渇き、咽の違和感、皮膚のかゆみなどの鼻や眼以外の症状を訴える方も多いことが分かってきています。
(厚生労働省 はじめに~花粉症の疫学と治療~そしてセルフケア)


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