「コーチングってなに?」

 

私がこの質問を受けて、とっさに出た答えは、

 

「その人の可能性を信じ、引き出す関わり」

 

です。

 

 

この問、決まった答えがあるわけではなく、

10人いれば10通りの答えがあります。

 

 

実際に、コーチの人、

コーチングを学んでいる人に聞いてみると

 

 

「よりよく主体的に生きるための学びであり、

 対話により相手の可能性を拓いていく手法」

 

「その人が本来持っているものへの気付きのサポート」

 

「ビジネスを成功に導いて、人生をより良くするためのサポート」

 

「自分の可能性に触れ、行動が生み出されているもの」

 

「より幸せを感じるために、成長する手段」

 

「人生が豊かになる最高のパートナー」

 

「自分自身を知るツール」

 

 

のような、多様な答えがあります。

 

 

その人が、コーチングの世界からどんな経験をしたのかによって、

 

コーチングという言葉から連想するイメージが変わり、

 

定義が変わってくるのだと思います。

 

 

 

多様な答えの中に、共通して読み取れる言葉は、

 

「可能性」「気付き」「行動」

 

そして、「人生をよりよくする」

 

 

 

 

私がコーチングを学んだコーチ・エィでは

 

「目標達成に必要な知識、スキル、ツールが

 何であるかを棚卸しし、

 それをテーラーメイド(個別対応)で

 備えさせるプロセスである」

 

と定義してます。

 

少し難解な表現で、コーチングを学んだことがない方だと、

意味を掴み取るのが難しいかもしれません。

 

 

私がこの定義を解釈すると、

 

「目標があり、その目標に到達するために

 必要なものを明確にする」

 

「その必要と考えたものを、

 一人ひとりにあった方法で、

 身につけてもらう関わりの過程」

 

です。

 

目標を実際に達成するかどうかよりも、

目標に向けた過程を通して得た「成長」に、主眼が置かれています。

 

また、「備えさせる」という表現からも、

コーチからクライアントへの関わりという視点で書かれています。

 

 

コーチ・エィは日本のコーチ育成機関の最老舗であり、

現在、独立して活動しているコーチも、多くの方がここで学んでいます。

 

そう考えると、コーチ・エィのコーチングの定義は、

日本のコーチング業界に大きな影響を与えていると思います。

 

 

 

私は現在、国際コーチ連盟マスター認定コーチ

安海将孝さんのコーチング道場で学んでいますが、

 

安海コーチの答えは、

 

「その人が、その人の可能性を最大化するための関係性」

 

 

また、このコーチング道場でいつも稽古をつけてくださる

国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ

福島規久夫さんの答えは、

 

「また話したい、聞いてもらいたいと思ってもらえるパートナーシップ」

 

「学びを促し、可能性にアクセスし、行動を生み出す関わり」

 

 

 

コーチングを長く学んだ方でも、同じ定義にはなりません。

 

むしろ、その方の経験を通して、よりオリジナルなものになっていきます。

 

 

 

おもしろいのは、

 

みんなが違う言葉で表現するけど、

 

「そうだようね、それもコーチングだよね」

 

ってなること。

 

 

それはなぜか。

 

 

「人はみな、自分が思っている以上の可能性がある」

 

人への信頼と優しさが、根底にあるからだと思います。