キヤノンがフィルムカメラの販売を終了したそうな。

私がカメラの仕事を始めた平成元年。
今から30年前になるけれど、
その頃はフィルムカメラが全盛の時代。


1996年のアトランタ五輪では、
讀賣新聞社が電子カメラを一部で
使用していたけれど、

その4年後の
2000年シドニー五輪では、
全社が電子カメラに移行していた。

技術の進歩には驚かさせる。

当時は、
デジタルカメラと呼ばれず、
電子カメラ、略して電カメなんて
呼ばれていた時代。


中日ドラゴンズの松坂大輔投手が
横浜高校時代に春夏連覇を
成し遂げた。

夏の選手権大会では、
PL学園との延長17回の死闘や
京都成章高校相手にノーヒットノーランを
達成といった劇的な試合で高校野球ファンを魅了したが、当時はデジタルカメラの性能が悪く、撮影データの画質はヒドイものだった。

今では
フィルムをはるかに凌駕する画質で、
時代の趨勢から
いつかは終焉を迎えるだろうことは
十分に予想出来た。

カメラの歴史において
ひとつの時代が終わった。