日本の皆様、ご無沙汰しております。
陽気はすっかり春らしく、暖かい日が続くヴェネツィアですが、皆様はお変わりないですか?
現在はAKIRAも私も、彼の個展の準備に向けて忙しくしておりますが、AKIRAはAKIRAで、個人の技術磨きに夜中にムラーノ島のガラス工房に残り、美しい(試)作品を製作しております。
お見せする事も販売する事も出来ませんが、個展が開催されましたら、こちらに是非投稿したいと存じます。
さて、先日、居残りで製作したものの中に、ゴンドラのランプがありました。
ブルイーノ(薄いブルー)とラッティモ(白)とクリスタッロ(透明)のガラスを重ね、バロトンというキルティングのような模様を出す型吹き技術で、鉄のランプの飾りに直接吹き込みました。
そのまま放置すると、ガラスが急激に冷えてしまい割れてしまうので、冷却窯に入れて一晩かけて徐々に熱を落とします。
AKIRAが、甥っ子のように思っているゴンドリエーレから「お父さんが拭いたガラス・ランプが、ゴンドラのメンテナンスに出したら割れてしまって・・・、AKIRAに作って欲しい」と頼まれて、製作致しました。
きっと、かつて電気が普及するまでは、どのゴンドラのランプもムラーノ・ガラスだったのでしょうが、現在はAKIRAが甥っ子のように思っている彼のゴンドラのランプでしか見たことがありません。
ところで、ゴンドラのランプは、日中は別の飾りがついているので、見られません。
陽が落ちて、暗くなり始めた時に、各自ゴンドリエーレが灯りを設置します。
ランプは、ゴンドラの飾り同様、各々異なりますので、ゴンドリエーレそれぞれの個性が出ていると私は思います。
只今、夏時間の為、10月末までは日の入りが遅いので、早めに宿泊施設に帰られる日本の方は、ゴンドラの灯りをご覧になるのは難しいかもしれませんが、
もしご覧になる機会がございましたら、是非、比べてみてください。
私も、夜、AKIRA作のゴンドラのランプを見ることができましたら、こちらにまた、投稿したいと存じます。
*:;:*:;:*:;:* 応援クリックお願い致します。*:;:*:;:*:;:*