愛する人-二人



検査前


こじゃパパのベッドにさり気に横たわるこじゃ妹


気管支鏡検査・・・


やはり、どの文献を読んでも、相当の痛みと違和感を覚えると記載されている。
本人は胃カメラのつもりでいるみたいですが・・・

看護士の友人に聞いでも、咳き込んでしまうと辛い状態になるときかされていた。


朝食が半分
飲み物制限あり・・・

恐怖と、お腹がすいていることからこじゃパパにもちょっと焦りが・・・
主治医の先生が点滴の針を打ちに・・・

横で見ている私が・・・
ついつい世間話をしてて・・・

なんだか、ベッドの上で笑ったりして~


今日の検査で・・
組織の検査をし、化学療法が決定する。


点滴に加えて・・
吸引による麻酔

車椅子に乗せられて・・・検査室へ移動~



私も、こじゃ妹と二人、その後ろから検査室前まで一緒に移動。

内視鏡で患部の組織をつまんでくるというのだから・・・
想像しても怖い・・・

現在の内視鏡の進化は、どれほどなのか??
私は全くわからない・・・

胃カメラも経験した事が無い・・・



待つ時間



こじゃ妹と、大学の話をしていた・・・
この子にも夢がある・・・

夢の話を、この話の続きはこじゃパパにも聞かせてあげたい!!




検査を待つ通路は午後からという事もあるだろうが・・・
とてもシーンとしていて・・・
私たちの話声しか響いていない。



重いドアが、バタンと音を立てた!



終わった・・


ドアが開いたままだけど、中を見ようにも見れない・・・
状態が想像できない分怖い・・・


二人で、固まったまま。



一人の手術着をまとった看護士の女性が・・・
サンプル瓶を手に持って私たちの前を通過


『見た??!!あれっ!!もしかして・・父さんの??』



なんだか見てはいけないものを見てしまったような気分


臓物だった・・


私の怖がりを察してか?
こじゃ妹が・・・

ドアの方へ向かっていく。


「遊んでいるシィ~~~」


ふぅぅ~
父さん、一人で車椅子を操作して遊んでいる。


お迎え担当看護師さんを待っているとの事・・・


「俺、今までのどの患者さんよりも、カメラの入れ方が上手いって褒められたぞ!」


まるで無邪気な子供のように、、褒められた事を喜んでいる。



恐怖と余計な事の想像で頭が一杯だったんだろうナァ~
その反動で、本当はあまり話してはいけないはずなのに、良く喋る。



思ったほど痛みも無く、無事終わった事でほっとしたんだろうナァ~


部屋に戻ったらとたんに、声がオカシイ
かすれている。


検査中唾液が出なくする為の注射がまだ効いている様だ・・・
本人・・
検査直後に話しすぎたことも影響しているのだろう??
疲れている・・・



2時間は安静に!!

手を握っていると。。。少し冷たい。
緊張が解け・・
まだ麻酔が効いているのか??


そのまま眠る。



きちんと飲み物が飲めて・・・
食べれますよ!!!とOKが出るまでは帰れない。

狭い部屋で2時間も3人で待機はちょっと無理があった・・・


こじゃ妹と大学本館の探検に行ってくる。
新刊広告から
「特選街」を買ってきてくれ!
と言われたので・・・購買部へ行ってみた。

しかし、医学部の購買部には特選街はなくて・・・
専門図書を多く目にしてしまった。



見なきゃ良かった・・・

さっき見てしまった臓物と似たような写真・・・
専門書の中にも、似たものがあった・・・


(~へ~;)


やはり見なきゃ良かった!



予定の時間が過ぎて・・
部屋に戻ってみると・・・家から持っていった珈琲と、クッキーを食べていた。


良かった・・・

検査の際に出血大目ですと言う声も聞こえていたが・・・
大丈夫だったようだ。


こうやって、一つ一つclearしていくことが大事なんだよね!



夕飯も楽しみにしていたので・・・
配膳と食べ終わりを確認して、私たちも家に戻る。



長い一日が過ぎた。



でも、私一人じゃなくって良かった。
こじゃ妹には感謝。



明日の朝、また来ます。