今の自分に響くアファメーションをつくることって、凄く重要なことなのです。①


つづき…


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先の記事で、セルフ・トークのことを書きました。
これを、苫米地博士の著書『コンフォートゾーンの作り方』(フォレスト出版刊)
から引用して詳細を書きます。


****  引用開始 ****************

P.80

セルフ・トークの4ステップ

セルフ・トークには、4つの段階があります。自分が望む未来を実現するためには、以下の第1から第3の段階を経て、第4段階に到達しなくてはなりません。



  第一段階は、「無理だ」「できるわけない」と言うあきらめです。
  過去のセルフ・イメージがもたらすネガティブなセルフ・トークであり、多くの人がこれによって縛られています。まずこの状態から脱することが必要です。


  第2段階では、「~するべきだ」「~であったらいいなぁ」と言う目的論的なものが生まれてきます。しかし、問題を解決する手段がないため、この段階のセルフ・トークでは何の変化も起こりません。



  第3段階では、「もうこんなことはやめよう」「こんな状態から抜け出そう」などの  “誓い”  が生まれてきます。この段階になると、目標に向かい、問題を解決している自分のイメージを探し始めます。



  第4段階は、探している新しいイメージについてのセルフ・トークが生まれます。
ここに来ると、「次はこうする」「明日はこうありたい」と言う、新しい次元に向けたセルフ・トークを行うようになります。しかも、それが表しているのは、単なる願望ではなく、今この場でそれが実現しているかのようなリアリティーを持つ未来です。


  第4段階に到達すれば、あなたのゴールの世界に向けてRASがオープンになり、スコトーマも外れます。

  最後に、それでは迷ったときに誰の言うことを聞いて参考にすればいいのでしょうか。

  端的に言えば、それはプロのコーチです。それが意味するところは、プロのコーチ以外の人の意見を聞いて自分のセルフトークを作ってはいけないと言うことです。

  もちろんここで言うコーチとは、TPIE®やPX2のような専門のプログラムを履修したコーチだというのはいうまでもありません。



*****  引用終了  **************


セルフ・トークとは、何かに直面した時に、『あぁ、またやってしまった…』『私はなんて馬鹿なんだ…』というように、自分の中で内省的に言っているひとり言になります。

そのひとり言は、ただの言葉ではなく、イメージや感情にも影響を与えます。



その一例を、私の体験談から紹介しますね。



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私には、『頑張るのは嫌な私、闘いから逃げる私、チャレンジ出来ない私』というセルフ・イメージがありました。


小学校、中学校の成績は普通で、高校を選ぶ時の基準は、『近くて受験勉強をろくにしなくても入れるレベルの高校』でした。


中学3年の時の担任の教師は、三者面談で言いました。

『君ならもっと上のレベルの高校にも行けるのに、本当にそれでいいのですか?』と。




私は、とにかく受験戦争に挑む勇気がなかったので、楽に入れる高校ということしか考えていませんでした。

なので、それを押し通しました。




頑張って上のランクの高校に行ったとしても、そこで一定のレベルを保つために頑張り続ける自信もなかったし、楽に入って、楽に卒業出来ればいいと思っていました。



母親は、そんな私の考えを尊重してくれて、『好きなようにすればいいわ。』という感じで、頑張ることを強要しませんでした。




そして、楽しい高校生活を過ごしていましたが、高校2年生になったら、その先の進路を考えるようになり…


絵を描くことが好きだった私は、美大に行きたいという思いがあり、美術部に入り…デッサンなどでは凄く褒められたのだけれど、何かを一から創造することに自信がなかった。

なので、『美大に行っても、将来それで食べていけるかどうか自信が無い。』という思いがあり、やめました。




結局選んだのは、祖父母がやっていた職業の【鍼灸マッサージ師】という仕事。

祖父母は、高齢になってもその職業で稼いでいるし、多くの患者さんから感謝されているし、祖母にマッサージをしてもらうことが大好きだった私は、祖母のような暖かい手になりたいと思いました。

…これは、様々なことを学んだから解るのですが、私には鍼灸マッサージ師なら出来るかもしれないという【臨場感】が強かったからなのです。




今となっては、鍼灸マッサージ師として仕事が出来ているし、そのことから得られるやり甲斐があり、まだまだ学ぼうという意欲があるので、最適な選択をしたと思っているのですが…

『大学受験を闘いもせずに諦めた』ということで、コンプレックスがあったのです。




鍼灸マッサージ師の国家資格を取って働けていることに問題は全くなく、むしろ人生を愉しむ要素として、とても私に合っているなぁと感じているのですが、
なにしろ、学歴がそこまでの私では、大学を出た人よりも劣っているのだからどうしようもない。…と思っていました。


高校受験の時に楽な選択をしたこと、大学受験を諦めたこと、過去の自分の選択はもう変えられないのだから、今から人生を変えることなんて無理だと思っていました。
…学歴社会では落ちこぼれだという思い。




この流れの根底にあるのは、

『私はすぐに諦める人間だ。チャレンジすることを避け、闘うことから逃げている。』

…というものでした。





このセルフ・トークは、かなり強固に私の人生を狭めていました。


何かに挑戦することをせず、チャレンジすることを避け、何かと闘うことから逃げるのですから、どれだけ自分の可能性を抑え込んでいたのでしょう。




自己肯定感なんて無い。

自己尊重なんて出来ない。




自己卑下を繰り返し、『どうせ私なんて…』と心の中でいつも思っていました。





自分の求めるものは手に入らず…

自分の本当にやりたいことを封印し…

自分の気持ちを表すことを怖がり…

自分の意見を言うことなんて出来ない…





なので、


誰かのいいと言ったモノを欲しがり…

誰かが持っているモノよりもちょっといいモノを欲しがり…

誰かの見ているテレビを見て…

誰かが勝っている雑誌を読み…

そして、誰かの言う通りにしていれば、いつか自分のことを解ってくれる人が現れてくれるかもしれない。
…などと考えるようになっていました。

そう、自分のことは棚に上げて、誰かに救ってもらいたいと思っていました。




まさに、あらゆる束縛の中で、不自由な選択ばかりを繰り返すという…そんな時代をずっと過ごしていました。


セルフ・トークの第1~第2段階までで止まっていました。


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その後の私に起こった出来事は…



3人の息子達を連れて家を出ること。

一人で何もかもやって自立しなければならない状況。

セルフ・トークの第3段階に…


このことは、以前記事にしました。
『人は、内側から変化すると外側にその変化したエネルギーが広がっていく…』




自分の内側から変わることで、どんどん変化していったのです。



この時の最大の変化は、

『今からでも遅くない!私にはまだ眠っている可能性がある!』

…というものでした。





この確信があったので、行動が変わりました。


セルフ・トークの第4段階に…




その一番の変化は、『チャレンジしてみよう』『闘いに挑んでみよう』『やりたいことをやってみよう』…というものでした。



学ぶことから始め、様々な経験を繰り返し、クライアントとのセッションでは、絵を描いて説明していました。

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これが、『わかりやすい!』と言ってもらえるようになりました。



私の自己表現のひとつの手段として、絵を描くことが役に立ったのです。



高校生の時に、何かを一から創造することなんて私には出来ないと諦めたのに、クライアントに喜んでもらえることに使える絵は描ける私になっていました。




画家としての絵でもなく、作品でもないような絵なのですが、『絵を描くのが好き』という部分は、役に立ったのです。



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『未来に先回りして点と点をつなげることはできない。君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。だから点と点がいつか何らかのかたちでつながると信じなければならない。』


ジョブズ氏の言葉です。


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私の中で、点と点が線になった時でした。





そして、絵で自己表現することが楽しくなりました。




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まだ、何者にもなってはおりませんが、自分の好きなこと、楽しいと思えることを、やってもいいのだと、自分に許可を出しました。




私のセルフ・トークは変わり、セルフ・イメージも変わっていきました。


いつか絵本を描きたいと思っている私です。





あの日、あの時、苫米地博士の本に出会っていなかったら…??


私は、自分の可能性の扉は開いていなかったのでしょう。


知識として、《マインド(脳と心)のしくみとその使い方》を知ることで、
行動に大きな変化が生まれた私の今のゴールは…

『この知識が日本中に広がり、多くの人が可能性の扉を開く世界を創ること。』


なので、ボランティアでPX2のファシリテーターをやっています。




PX2では、13~27歳の方、その親御さんや教師、その他参加資格のある方々を対象に《マインド(脳と心)のしくみと使い方》を教え、アファメーションの作り方を教えています。




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