義兄から聞いた 日本酒のお話
昔 義兄の行きつけのお店での事
ある 蔵元の人物とたまたま同席して
そのお店には 残念ながら その蔵元お酒は置いていなかった。
その人物は日本酒を6合程飲んでいた。
つまみを食べて 吸い物を飲んで お茶が出た。
最後の〆での事
その人物が 出されたお茶を口に含み 店主に言った。
お茶と吸い物の水が違う。
吸い物の水で もう1度お茶を入れ直してくれ
そのお客が帰った後に
店主が義兄に 言うには
吸い物の水は、軟泉水だった。
お茶の水は、フィルターを通した浄水器の水だった。
プロとはお酒で酔っていようが、水が分かる。
なるほど
日本酒は 水が命
本物のプロとは 凄いものである。
店主はそれが縁で 蔵元のお酒を置くようになった。
しかし残念ながら その蔵元は今では、廃業となり
そこの名酒は、別の蔵元が引き継いでいる。
水は違うのである。
