実家には

戦時中に奇跡的に焼け残った

古い家屋があります。


私が幼い頃に住んでいたその家は今はもう誰も住んでいなくて

もうすぐ取り壊します。

ワクワク探検した屋根裏

寝る前に木目を見ながらお話を作った天井

幼い頃によく登った柱

東京に戻る前に

柱に会いに行きました。

最後に登ろうとしたけれどあの頃の身軽さはもうありませんでした。

柱を触ると寂しさが込み上げます。


もう

会うことはできないけれど

本当にありがとう。

そしてさようなら


あるのが当たり前だった

あの家が

次に

いく頃にはなくなっている


少しさみしいな・・

そんな複雑な思いを抱えた
実家への帰郷となりました。