皆さん台風は大丈夫でしたか。

僕は恥ずかしながら24歳という年齢ではありますが

びびっていました。

吹き飛ばされるのではないかと…

 

 

13:00、ちょうど風がすこし吹いてきた頃からの物語は始まる。

 

15:00、お腹が空いてきた。しかし外が雨のため自宅待機

こんな時にピザハットは大変だろうな。と勝手に心配する。

 

16:00、ビューンという激しい音の中

風の音と共に部屋がぎしぎし

テレビがない僕の頭の中は

外にでたら吹き飛ばされる。

 

体重60キロの僕が吹き飛ばされるなんて冷静に考えれば

ありえない。しかしその時の僕は冷静ではなかった。

 

20:00、外にでるかでまいか我と決闘していた。

空腹の波が押し寄せてくるのを感じた。

しかし外にでる勇気はまだない。

 

21:00、ついに決着。外にでる決心がついた。

そう、空腹時に見てしまった。すきやの広告。

すきやは好きではない。むしろ嫌いや。

 

安っぽいぺらぺらなお肉は食べた感じがしない。

しかしそんなすきやに一本取られた。

 

タイミングに無限の可能性を感じた。

駆け落ちしてしまう女の子の気持ちが少しわかった。

 

外に出ると人っ子ひとりも見当たらない。さらに不安になる。

意味もなく荷物をいれたリュックサック

吹き飛ばされないためにほどこした装備だ。

 

これで自分を落ち着かせる。

吹き飛ばされてもリュックが僕を守ってくれると。

 

無事、最寄駅のまつやについた。すきやではない。

すきやは僕を外の世界に導いてくれた存在ではあるものの

僕はもっぱらすきやはきらいや。

 

空腹から逃れられた僕は満足感で満ち溢れていた。

しかし僕はあることを忘れていた。

 

21:35、僕は背中に違和感を感じた。

その日は昼にジムで背中のトレーニングに励んだからだ。

と思ったが筋肉痛になるとしたら早すぎる。

 

思い当たるのはリュックサック。

エアーバックの誤作動で重症を負ってしまった

事件を思い出した。

 

23:00睡魔が僕を襲う。

一回ベットで横になろう。

背中はひねるだけで痛い。寝返りをうつと激痛。

寝ようとした僕を容赦なしに痛みが襲ってくる。

台風の風に対する恐怖は

いつのまにか忘れてしまっていた。

 

それ以上に強く感じるのは背中に対する恐怖であった。

明日には治るであろうか。

結局眠りについた時間は2;00

 

リュックサックが悪いわけじゃない。

自分の身は自分で守ろう。

空腹、痛み、睡魔を一度に経験した嵐の夜の物語。