おとしもの | パリと音楽と大学と

パリと音楽と大学と

パリにて声楽、シャンソンを指導。パリの音楽学校在学中より、フランス各地・ヨーロッパで様々なコンサートを経験。フランス国家公認声楽講師資格。アラフィフの物語を振り返るつもりです。

私が学生だったときには、派手な落し物とかひったくりにあったことはありませんでした。最近、知人がひったくりにあって、あるんだ~実際・・・とうなってしまいました。


今日、突然知らぬ人から電話がありました。

「○○さん、カードと身分証明証拾いました。」


????


あわてて確かめましたら、ちゃんとありました。

私はこういうとき、ちょっと相手を疑ってしまいます。


「どこで私の電話がわかったんですか?」

「電話帳で」


・・・まあ、そうだよね。「私じゃないです」


私の名前だって、もうひとりくらいフランスにいても不思議はありません。


「でもあなたでしょう?生年月日はいつですか?」


と聞かれた私が・・・少々疑い深い私が素直に言うわけはないのだ。

こう聞かれたら、何と答えます?すぐに言います?


「身分証明証にはなんて書いてあるんですか?」


と、私は何度か尋ねました。なぜかしぶしぶ答えてきた相手。


だって、知らない人には、個人情報はお教えいたしませんよ。


こんな私を疑い深い、と思われることでしょうが、どこでだれがどんな手を張っているかわからないのだ~


この調子で


「あなたのカード番号かどうか確かめますから言ってください」


なんて言われて、言っちゃう人もあるでしょう・・・


しかし、電話の方には、途中から気をとりなおし、

「ご親切にありがとうございます。私ではないので日本大使館へ電話してください」

と電話番号を伝えました。



○○さん、もし困っていたら、大使館へ連絡とってみてくださいな。

きっと出てきますから。



日本人が日本で暮らしていると、そんなに困らないかもしれないけれど、外国にいると、その、足が地についている地に、いられるか、追い出されるか、って問題になりかねません。こんなとき、がいじんだ~、と自分のことを思います。