自然風景写真館ブログ、第639号をお届けいたします。
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◆今週のお気に入り◆『春の森を見上げて』(新潟県十日町市・松之山美人林にて)

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■1.季節の便り
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5月27~28日、鳥越フォトクラブの撮影会で、新潟県十日町市にある棚田
の撮影会が開催されましたが、今週はその後半をご紹介します。
深夜2時に柏崎を出発して早朝3時から星峠にて待機するという努力が実った
のか、この朝は素晴らしい天候に恵まれました。
朝の光に輝く水を張った棚田の風景は素晴らしい物でした。

( photo23 : SONY α77 + Vario-Sonnar T* DT16-80mmF3.5-4.5ZA )
さて、撮影が一段落ついて、朝食を済ませたら、次の撮影地に向いましょう。

( photo24 : PENTAX Optio-A30 )
十日町市の星峠から、車で30分ほど走ると、おなじ十日町市の松之山に到着
しました。

( photo25 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
この松之山町、昔は別々の自治体でしたが、2005年に十日町市に合併されてお
ります。
この松之山町の一角に、美しいブナ林が林立する『美人林』(びじんばやし)
があるといいます。

( photo26 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
美人林に到着しました。

( photo27 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
とはいえ、この日は天候が良すぎて、光のコントラストが強すぎ、美人林らし
い柔らかく優美な表現をするには難しい状況です。
それは上の写真の看板の背後の森を見てもらえればわかりますよね?
普通に撮っただけではあまり美人林に見えません。(笑)
そのため撮影にはノウハウとテクニックが必要です。
鳥越デジカメ教室の『テーマ別撮影クラス』を受講するとその中のカリキュラム
に『ハイキー写真とローキー写真』というテーマがあるのですが、『効果的なハ
イキー写真を撮るためにはどうすればいいのか?』が語られています。
本当はその講座を受講していただくのが一番なのですが(笑)
少し秘密を明かせば、効果的なハイキー写真を撮るためには『光のコントラスト
が低い条件下で撮影する』必要があります。
そのため、一見きれいには見えない『日陰の森』の部分を狙ってゆきます。
しかしそのほうが光が均一に当たっていて、露出を見た目よりも多めにして撮影
することで、コントラストの柔らかい美しい写真に仕上げることができます。

( photo28 : SONY α77 + ミノルタ AFマクロ 100mm F2.8 )
基本的には望遠レンズを使って林立する木々の幹のフォルムの美しい箇所を切
り取ってゆくとよいでしょう。

( photo29 : SONY α77 + ミノルタ AFズーム 70-200mm F2.8 G(D) SSM )
広角レンズに切り替えて、森の様子を広く撮影してみました。これも意識して
『直射日光がなるべく当たっていない』箇所を選んで、少し明るめに撮影をして
います。

( photo31 : SONY α77 + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC )
さて、生まれたての新緑の時期は若干すぎたものの、まだまだ梢の葉っぱはま
だまだ萌黄色をしています。それらの葉をクローズアップ撮影して、新緑の森野
息吹を感じてみましょう。

( photo32 : SONY α77 + ミノルタ AFズーム 70-200mm F2.8 G(D) SSM )
折り重なる葉たちの微妙な陰影がとても美しく、まさに自然の中の『影絵』で
すね。

( photo33 : SONY α77 + ミノルタ AFズーム 70-200mm F2.8 G(D) SSM )
そして時には強い光のコントラストを利用して、見た目よりも暗く撮影して、
ローキー写真に仕上げてみましょう。効果的なローキー写真を撮るには『光のコ
ントラストが強い状態を狙ってゆく』というセオリーがあるからです。

( photo34 : SONY α77 + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC )
難しい話はさておいて、少し撮り疲れたなら、森の床にごろりと寝転んでみま
しょう。ブナのたもとに頭を近づけて、広角レンズで見上げるようにして撮影し
てみましょう。光にあふれる初夏の新緑の森の様子が伝わるでしょうか。

( photo36 : SONY α77 + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC )
さて、この美人林には名物となっている池があります。木々の様子がこの池に
映りこむため、様々な作品づくりに使えるというわけです。

( photo35 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
このような被写体も、本当は天気がある程度わるくて曇り空の方が、光のコン
トラストが柔らかくて撮りやすいのですが、贅沢は言えません。与えられた条件
の中で最善を尽くすようにしましょう。
こちらは水面を背景にした葉の写真ですが、RAW現像時にコントラストの低い
仕上がりにして、撮影時のライティングのコントラストの高さを吸収しています。

( photo37 : SONY α77 + ミノルタ AFズーム 70-200mm F2.8 G(D) SSM )
現像時に仕上がりのコントラストを自由に調整できるのですが、コントラスが
変化すると彩度(色の濃度)も変化するので、どのくらいのさじ加減で調整する
か、その塩梅が難しいですね。

( photo38 : SONY α77 + ミノルタ AFズーム 70-200mm F2.8 G(D) SSM )
ともあれ、自分のイメージを信じて、自分が心地よいと感じるイメージを求め
て、撮影とRAW現像を繰り返してゆきましょう。それにより、『写真を仕上げる
感覚』というものが身についてゆくはずです。

( photo39 : SONY α77 + ミノルタ AFズーム 70-200mm F2.8 G(D) SSM )
美しいと言われる美人林での撮影でしたが、案外、ライティングによって美人
に表現することは難しい、ということを学んだ後半でした。
できれば、次回は曇りや雨など違った天候の時に訪れてみたいものです。
こうして新潟県での一泊二日の充実した撮影会は幕を閉じました。
来週も自然風景写真館にどうぞご期待ください。
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■2.今週のニュース
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鳥越デジカメ教室『所沢校デジカメ中級クラス』が開催されました
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5月に実施された鳥越デジカメ教室の撮影クラスの様子をお届けしましょう。
午前中、机上講習の会場は入間市産業文化センターです。

( photo01 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
こちらの学習室をお借りして机上講習を行いました。

( photo02 : SONY α380 + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII LD )
今月のテーマは『ブレない写真を撮るために』ということで、まずはブレを軽
減するツールとして筆頭に上げられる『三脚』の使いこなしなどを解説しました。

( photo03 : SONY α380 + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII LD )
相手が草花のように低い位置にある被写体だと、『ローアングル対応の三脚』
が必要になりますね。

( photo04 : SONY α380 + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII LD )
さて、午後のミニ撮影会は、東京都瑞穂町にある『耕心館』へとやってきまし
た。

( photo05 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )

( photo06 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )

( photo07 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
ちょっとアンティークな(古風な)雰囲気が漂う、しかしとても清潔感と透明
感のあふれる素敵な建物でした。

( photo08 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
建物の中にはレストランやギャラリーなどがあります。
まずはこちらのレストランでランチをいただくことにしました。
出されたお料理を綺麗に撮るために、一眼デジカメも同伴です。(笑)

( photo09 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
スープンやフォークに反射しているのは窓から見える森の緑色です。

( photo10 : Nikon D5100 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR )
森の木漏れ日が大変美しい場所です。美しい森を背景にすると、ただの水が
『○○のおいしい水』のように見えますね。(笑)

( photo11 : Nikon D5100 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR )
お料理に森のグリーン色がかぶっています。それをホワイトバランスの機能で
補正することもできますが。しかしここでは敢えて補正せずに、『自然な』緑色
を少し残すように仕上げました。

( photo12 : Nikon D5100 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR )
ご覧のように、とてもお洒落な室内でのランチは話も弾み、おいしく感じられ
ました。

( photo13 : Nikon D5100 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR )
それでいて、ランチの料金は1000円弱と、とてもリーズナブルな価格だっ
たのですよ。
これはぜひ多くの方におすすめしたい隠れたスポットです。
さて、楽しく美味しいランチの時間を終えたら、午後のミニ撮影会のスタート
です。この耕心館には適度な大きさの庭があり、豊かな林があり、足元には多種
の山野草が見られる素晴らしい撮影スポットです。

( photo14 : Nikon D5100 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR )
ここはマクロレンズに交換して、その足元の山野草を狙ってみましょう。

( photo15 : Nikon D5100 + AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED )
こちらは受講生にアドバイス差し上げている様子です。

( photo16 : SONY α380 + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII LD )
すみません、『三脚の使いこなし』がテーマの月なのですが、講師の私は時間を
節約するために、ここでは手持ち撮影してしまっています。ゴメンナサイ。
しかし、『どのようなアングルで撮影するべきか』という様子は分かっていた
だけるはずです。
こちらは『カスタムホワイトバランス』を取得している様子です。

( photo17 : SONY α380 + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII LD )
被写体のカラーを正確に再現するのは、なかなか難しいのですが、このように基
準となる無彩色のホワイトバランスカード(あるいはグレーカード)があると、
ひとつの基準ができて安心です。
このカードの使い方については、また別の機会にご紹介できればと思います。
こちらは美しいシャクヤクの花です。やはり森の木漏れ日が美しい箇所を狙っ
て、そこが背景になるようにアングルを調整しています。

( photo18 : Nikon D5100 + AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED )
これが撮影時の様子ですが。ごめんなさい。ここでも鳥越は、また三脚を使っ
ていませんね。時間を節約するためとはいえ、もっと基本に忠実に撮影したいと
思います。

( photo19 : SONY α380 + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII LD )
そろそろアジサイの季節がやってきました。この姉妹のアジサイは少し気が早
いようですね。(撮影日は5月22日)

( photo20 : Nikon D5100 + AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED )
心やすらぐ耕心館での充実したミニ撮影会でした。鳥越も指導が皆さんに均等
にくまなくゆきわたり、充実した一日を過ごすことができました。

( photo21 : SONY α380 + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR DiII LD )
耕心館の美しさを一言で説明するのは難しいし、今回のレポート写真も撮影指
導の片手間に撮られているので、その魅力が十分伝わるかどうか心配ですが、

( photo22 : Panasonic LUMIX DMC-LX5 )
もしお時間ありましたら、一度訪問されてみることをお勧めします。
◆耕心館について:http://www.koshinkan.jp/
◆耕心館の場所:https://goo.gl/maps/e9JQQ
鳥越デジカメ教室は4月から新年度を迎えていますが、途中入校も可能です。
◆詳しい情報は『鳥越デジカメ教室&レタッチ教室』のページをご覧ください。
http://tory.com/j/lecture/index.html
◆今回のレポート写真で使用したデジカメ◆
Nikon D5100
→ http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d5100/
SONY α380
→ http://www.sony.jp/dslr/products/DSLR-A380/
Panasonic LUMIX DMC-LX5
→ http://panasonic.jp/dc/lx5/
SONY α77
→ http://www.sony.jp/ichigan/products/SLT-A77V/
PENTAX Optio-A30
→ http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/digital/optio-a30/feature.html
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■3.ギャラリー更新情報
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Photo Gallery『フォトギャラリー』は、このブログ発行に合わせて
毎週月曜日に更新されます。今週の新作は以下の通りです。
http://tory.com/ にアクセスして、
Photo Gallery『フォトギャラリー』のページをご覧になって下さい。
●ギャラリーに追加された新作リスト
Img12954 "A newly born sunrise." 『新しく生まれた朝日』
Img12957 "A start of Northern Alps-morning." 『北アルプス・朝の始まり』
Img12960 "Mt.Tsurugidake of silence." 『沈黙の剱岳』
Img12961 "A morning road for Mt.Tsurugidake" 『剱岳・朝の道』
Img12965 "A spread morning of Northern Alps." 『広がりゆく北アルプスの朝』
Img12968 "Mt.Tsurugidake that greeted the morning." 『朝を迎えた剱岳』
●ギャラリーから削除された作品リスト
--- 削除された作品はありません ---
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■4.その他のお知らせ
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自然風景写真家 鳥越 章夫
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