泉北高速鉄道と言えば、
南海電鉄高野線の中百舌鳥駅から枝分かれし、
泉北ニュータウンの中心駅である和泉中央駅まで延びる線で、
大阪府都市開発株式会社という、大阪府出資の第3セクターが運営する鉄道路線です。
※余談ですが、現在「いずみちゅうおう」と名の付く駅は日本に3駅ありますが、
そのうち2駅(泉北高速鉄道和泉中央駅、仙台市営地下鉄泉中央駅)が
ほぼ同じ時期に手前の駅から1駅区間だけ新規開業した線の終点であり、
乗りつぶし派にとっては、「魔のいずみちゅうおう」と恐れられておりました。
この大阪府都市開発株式会社の株を大阪府が、他の株主とともに一括売却することとなり、
公募した結果、米国投資ファンドのローンスターが優先交渉権を獲得しました。
仮に売却が成立すると、おそらく日本国内では初めての外資系鉄道会社となります。
堺市、和泉市や沿線の大学などは、外国企業が進出するという決定に不安が募り、
決定再考を求める動きをしています。
しかし、株の売却という流れからすれば、高値で入札したのだから、
仕方がありません。
鉄道路線は、地元の重要インフラであることは言うまでもないことです。
ただ、今後は外資だからといって反対するのではなく、
どれだけ鉄道路線を愛情込めて利用するか、が、安価で存続させるカギだろうと思います。
鉄道業界とて国際競争にさらされるのです。
その中で生き残るには、「乗って残そう」ではないかと思うのです。
いずれにしても、この先動向を注目しましょう。