大阪市営地下鉄が政争の具にされています。


市長が、「初乗り運賃20円の値下げは、市議会で市営地下鉄の民営化の方向性が出なければ、


半年後にもとに戻す」と発言したことに、民営化に慎重な市議会の一部政党側が反発し、


市長×市議会の構図が出来上がっているのです。



そもそも、一旦値下げしたものを、一年も立たないうちに再値上げすることには、


市民の大きな反発が予想されるだけに、市長としてもそんなに簡単にはこの刀は出せないと思うのですが、


一方で、市議会側にも責任はあります。



そもそも、鉄道運営という観点からは、公営だろうが民営だろうが関係なく、


安価で確実な輸送が約束されるのであれば、利用者にとってはどちらでもいいこと。


なぜ民営化に慎重なのか、私にはよくわかりません。


百歩譲って、民営化すると雇用の安定性が失われることから、


労働組合を支援母体に持つ政党が反対するのは、まだわかります。


どう考えても市長と対立せんがために民営化に反対しているとしか思えないので、


不思議なのです。



大阪市営交通は、地下鉄だけをみれば、近年黒字化傾向にあります。


是非、市民に有益な議論を展開して欲しいです。