2020年東京オリンピック開催が決定し、地下鉄7号線の延伸問題が再浮上しているそうです。



そもそも「地下鉄7号線」と言っても、ピンと来ない方が多いことでしょう。


地下鉄7号線は、当初は1968年都市交通審議会答申で、


目黒から赤羽方面に至る路線とされました。


その後の数次の審議会答申を経て路線が確定し、工事が行われ開業しました。


現在の路線名で言えば、東京メトロ南北線と埼玉高速鉄道線になります。



南北線区間は全線開業していますが、


埼玉高速鉄道線については、現在の終点の浦和美園駅から、


岩槻、蓮田方面に延伸の計画がありましたが、


2012年3月、埼玉県庁に設けられた第三者委員会が「延伸は時期尚早」と結論づけ、


同年10月、さいたま市も、同年度内としてきた着工目標を5年延期、と結論づけました。



しかし、東京オリンピックのサッカー会場に埼玉スタジアムが選ばれたことで、状況が変化。


地元議員等に、オリンピックまでに、浦和美園駅の隣りに計画されている


「埼玉スタジアム」駅までの延伸を要望する機運が盛り上がっているようです。



確かに、スポーツイベントによるインフラ整備という過去の歴史をみると、


あながちおかしな動きという訳ではありませんが、


オリンピック後の事業採算性などもしっかり考慮して、


最終的な判断を下して欲しいと思います。


リニア中央新幹線も、羽田=成田直結も、オリンピックに間に合わせる動きはしません。



鉄道は、結局は地元のためのもの。


埼玉県、さいたま市の動きに注目しましょう。