表題の通り、親から受け継ぎ長年に営んできた木工職を廃業する事になりました。

 

中学卒業、訓練校で基礎訓練、それから35年目に入ったところです。

若年の頃から付き合いのある方々からは、今どきの職人は電動工具が無いと何も出来ないなんちゃってばかり、手道具使いこなせる職人さんは数えるほどしかいないこんな時代だからこそ生き残ってほしいと言って下さいますが、昨今の感染症の影響で予定され見積もりも決まりいざ、、始まるタイミングで施工主さまの都合などで仕事が流れの繰り返し、仕事を提供して頂いているお客さんも必死に営業してくれているのですが中々厳しく苦労されているようなので労いの言葉しかありませんが、現実問題として、経費どころか食い扶持さえも捻出する事が困難になり廃業して別の仕事で出直すしかない状況になっています。

このまま進めば首を吊るような事態です。

飲食等の業種が感染率が高いという事でクローズアップされていますが、そんな飲食店や病院、物販店舗等の木工事や什器家具などを作って納めて営んでいるのですから仕方ないのかもしれませんが、生活に困窮して廃業したり生きることを諦めたりしている方々は、クローズアップされている業種以外にも沢山いるという事を国や自治体は把握しているのでしょうか?

休業する代わりに金銭支援、そんな支援は僕らの仕事には一切ありませんし殆どの方々も同様と思います。

 

今回、致し方なく、職務的に途切れる事の無さそうな業界に未経験で踏み出そうとしています。

今までの人生経験で少しですが就業して生活する為に役に立つと思われるスキルが僅かながらあるので其れを活かして、面接先でアピールしてきました。

年齢的にみて今更転職はかなり厳しいと承知しています。

木工職人として長年営んできた能力以上のものが自分に有るとも思えません。

自身と誇りをもってして来た仕事を、スキルを不意にして生きなくてはならないことに憤りを感じもします。

なんの苦しみもなく無になれたらどんなに楽だろうと幾度も思ったりもしました。

まぁ、こんな事を書き綴っても泣き言でしかないと言われたらそれまでですが、

自分が、、な人にだけはならないよう気を付けたいと思います。