こんにちは

 

『高性能』『低発熱』『低価格』『USB 10Gbeアダプタ』などと言われれば、喰いついてしまうのがガジェットマニアの性でしょう。

 

2025年11月発売『Xikestor USB10Gbe LANアダプタ』を購入しました。

 

意味は伝わる『中華日本語』説明

 

Amazonマケプレ価格(メーカー販売)で14,980円です。

 

『USB 10Gbe』の相場価格は17,000~50,000円程度であり、14,980円は今後の市場価格の破壊が期待できそうです。

 

ちゃんと使えればですが。

 

 

  Realtek RTL8159 採用 USB 10Gbe アダプタ 

 

他社製品に比べて極端に安い当製品ですが、RTL8159チップが採用されています。

 

 

2025年で話題になった『低消費電力・低発熱・低価格』チップらしいのですが、日本市場ではお目にかかりませんでした。

 

2026年以降はRTL8159チップ搭載製品が他社からも発売される見込であり、市場価格の変動が起こると思われます。

 

つまり、焦って買う必要はありません。

 

 

  Xikestor(サイケストア)ってなに?

 

中国安徽省のネットワーク機器メーカーです。

 

 

最近ではAmazon.jpで直営店(Xike Digital Store)を展開しており、安価でネットワーク機器が購入することができます。

 

自社での設計製造から販売代理店まで請負うネットワーク機器の総合商社のようです。

 

本当かは知りません。

 

会社説明には『BUFFALO・ASUSTOR・QNAP・Synology』各社のコアディストリビューターであると説明されており、信頼性の高いメーカーのようです。

 

『コアディストリビューター』の意味がわかりませんが。

 

 

既視感のあるXikestor製 NAS(日本未発売)

 

 

すごく似てるAsustor製 AS6804Tさん

 

 

  Windows・Mac・Linux対応

 

各OSドライバ不要で動くとのことです。

 

 

 

認識されません。(Windows11)

 

 

自分でドライバを入れたほうが無難

 

下記リンクからドライバをいれましょう。

 

 

 

それでも繋がらない場合はケーブル交換

 

今回のテスト機はMinisforum UM760(USB4搭載)ですが、最初は認識してくれませんでした。

 

同梱ケーブルを上限反転させたら認識されましたが、5分程度で接続が切れました。

 

ケーブルを他製品(Cable matters TB4)に交換したら安定しました。

 

純粋に腹立ちます。

 

ネットワーク機器は安定性が重視される製品にも関わらず、まさか同梱ケーブルが不良品だとは思いませんでした。

 

 

  ベンチマーク

 

検証機

検証機はMinisforum UM760Slim/USB4です。

 

お遊び用に最適なミニPC

 

安価(55,000~70,000円程度)なのに『Ryzen5 7640HS・16GB・1TB・GPU 760M・USB4』を搭載しており、一般家庭ではメインPCになるスペックを持っています。

 

Office搭載モデルがないため、一般家庭では敬遠されがちですが、急速にミニPC界隈で台頭してきた中華メーカー製品です。

 

安価なモデルに安価な10Gbeアダプタの組み合わせは最適な選択肢です。

 

 

ネットワーク経路

UM760Slim ⇔ 10Gbeハブ ⇔ 10Gbeハブ ⇔ AS6804T SSDの経路です。

 

 

ハブ2台を経由しますが、他機種(AQC103)で計測した際に理論値程度を計測しているので、同環境で計測します。

 

※ASUS(GS-BE7200X)とTP-link(BE22)は別セグメントであり、DS923+のみ両セグメントに接続されています。本計測に影響はありません。

 

 

転送速度

 

(MTU:9000設定)

※誤:RTL8129 正:RTL8159

 

おい...。

 

話が違います。

 

しかしながら、何度計測しても同じ結果です。

 

5Gbeより高速ですが、10Gbe理論値1,250MB/sには到底及びません。

 

他Windows機からは理論値程度を計測できており、UM760Slim・Xikestorのどちらかに問題があるのでしょうが、どちらにしろ一般的な製品ではないような気がします。

 

 

 

なぜかランダム性能だけは優秀

 

ネットワーク機器に関して素人同然なので何が原因なのか理解できませんが、ランダム性能だけは優秀でした。

 

そこまで転送速度を求めていない環境なので、これで良しとしますが何か釈然としない気持ちです。

 

 

  低発熱で長時間使用も安心

 

『低発熱』は本当でほんのり温かい程度です。

 

搭載機種の多い『AQC1xx』は熱問題からの不安定化が多々ありましたが、RTL8159チップは長時間使用しても問題なさそうです。

 

転送速度には不満が残りましたが、『低発熱』に関しては優秀だと思います。

 

 

  筐体は他社よりコンパクト

 

『低発熱』であり、AQC1xxシリーズよりコンパクトになっています。

 

5Gbeモデルより一回り大きいですが、持ち運び可能なサイズ・重量になっています。

 

サイズ:9.9 x 4.2 x 2.2 cm

重 量:USB-Cハブ程度

 

10Gbeアダプタを持ち歩く必要があるのか知りませんが。

 

 

  まとめ

 

良い点

AQC1xxシリーズより低価格

AQC1xxシリーズより低発熱

コンパクトな筐体

ドライバ不要(商品説明に記載)

 

悪い点

AQC1xxシリーズより低速

ドライバ必要(実体験)

流通量が少ない

 

安価なRTL8159チップを搭載した本製品でしたが、肝心の転送速度に不満が残る結果となりました。ドライバについても、USB4側やクライアント機との相性問題等も考えられるため明言できません。ネットワーク機器が好きな有識者や普段から中華製品に向き合っている変質者共なら問題ないとは思います。2026年以降はRTL8159チップを搭載したマザーボード・Pcie・USB機器が登場するでしょうから、現段階で焦って買う必要はないと思います。2025年後半はAI関連事業の影響でメモリ市場価格の暴騰があり、2026年以降も続くとの予想がされています。2026年はネットワーク機器には良い年になると思いますので、今後の他社製品にも期待したいと思います。

 

おわり