変身2
「あいつ」はこの森で作られた結界の中をさまよっている
車から降りたオイラは気を腹部の奥に送る
細胞が咆哮し体全体に痛みに似た快感が走り抜けた時、皮膚は青く硬く変化し頭部からは一対の角が生え前頭葉あたりにも小さい角が生える
彼女は私を「青鬼」と呼ぶ
変身
なんでこんなところで逃げてるのだろう?時計を見れば20:24を示している。自分が自分で無くなる時を思い出しては快感と懺悔の感が背筋を走り抜ける
ただ体の細胞が殺す事を欲していたのだ、俺が悪いんじゃない、殺す事を命じた「あいつ」のせいなんだ
簡単に殺せるのは身近な祖父だと思い背後からアイスピッケルで左の胸に向かい差し込んだ「あいつ」歓喜した時、私は私でなくなっていたのだ
その足で100円ショップで包丁を買い駅のホームに向かい手当たりしだい傷つけ気が付いた時には、この森に迷い込み同じ様な景色の中をさまよっている
かれこれ・・
何時間の作業になるのだろう・・
決められたポイントに付くなりスカートをたくしあげ排尿に念を込めるためマントラを唱えながら地面に染みを作る
大体のポイントは抑え後は、あの人を待つだけかと胸を下ろしかけていた
あいつらを私達の作る結界に閉じ込める作業の時の装備はリュックのウーロン茶とノーパンが決まりだ
自らの体液に幼い頃から教わった呪詛を唱え結界を張り「あいつら」を閉じ込めるのが代々継ぎられた仕事なのだ
おそらく「あいつ」は結界の中から出られず、この森に閉じ込めた状態で彼らに渡せば私達の作業が終わるのだが
背後に気配を感じた時背筋に青い光が通り・・
殺気から逃れるため加速した
