私が彼女の日記の中で
もうこれは、ハスキーのことだと確信できたのは
彼女の、夏の彼といった旅行の日記でした。
ご丁寧に場所まで記されて。
ちょうどその日
ハスキーは
その場所に
仕事と称して行っていました。
たまたま同じ場所だった?
なんて思えませんでした。
ハスキーにとっては仕事柄よくいくような土地でしたが
セレブな奥様がわざわざ
彼とそんなところに行くのだろうか...
偶然ではない
もうこれは女の勘
「〜この日とこの日は〇〇に行ってくるから」
思えばその時から
違和感を感じていました。
そして戻ってから、私にお土産をくれました。
どこかに行って何かを買ってくる
なんてほとんどなかったのに...
何もしらずに、その、ジャムの瓶は
洗って
大事に大事にとってありました。
ハスキーに夜中たくさんのメールを送ってしまった時は
激情にかられ、何も考えられなかった。
でも、確信がありました。
当然ハスキーからは翌朝
怒りのメールがありました。
その日はおそらく、彼女とハスキーは
会っているだろう日でした。(日記の内容から)
私は彼女にメッセージを送りました。
「その人は、私の彼ですよね?」
と。
何度かのやり取りで
否定する彼女の答えに
納得できなかった私はついに目隠しした写真までつけて問い詰めました。
彼女からの返答は
「あなたの気持ちは分かるけれど
大切な人の写真を送ってくるなんて
信じられない」
私のその時の気持ちは。
なぜ、私が怒られるのか。(当然なんだけど)
それよりも
私を騙したことについては
謝罪はないのか
まだしらばっくれるのか
そして一方的に私が悪いのか、と。
私は、ハスキーが謝って
もうしない、別れないでと
いうのを期待していました。
でも、違った。
手段を誤ったにせよ。
「もう、知らない。
こっちは家庭が壊されそうになってるんだ。
こっちにある荷物はそちらに送る」
二度と連絡してくるな、という意味のハスキーからのメール。
ハスキーは私を、選ばなかった。
その数日あと、彼女の日記は
私からは見えなくなりました。
しかししばらく
平然と
2人で仲良くしている日記があがっていました。
クリスマスも、お正月も
一緒にいたみたいです。
ご丁寧にホテルの部屋からの写真。
私は、選ばれませんでした。
当然と言えば当然。
けれど、裏切られた方が責められ
追い出され
悪者、惨めな気持ちは
止められなかった。
私だけが悪いの?
もうそこにいることは出来なかった。