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Akiko Maruyama official blog

ピアニスト 丸山晶子のオフィシャルブログ


こんばんは🌃


皆さまお元気でいらっしゃいますか?
ここ1ヶ月ほどの間に、すっかり世の中の様子が変わってしまいました。
こんな中でも不安と闘いながら仕事を続けていらっしゃる方、特に医療従事者の方々には、本当に頭が下がる思いです。


今更感が半端ないのですが、3月26日に宗次ホールにて開催したコンサートのお礼を、書かなければ書かなければと思いつつ、その後の情況があまりに目まぐるしく変わることと、さすがにちょっとメンタルがダウン気味で、なかなか文字に起こすのに時間がかかってしまいました💦


宗次ホールでは、3月8日(日)〜3月25日(水)までの全公演を中止し、再開後すぐの演奏会がわたしの出演するコンサートでした。しかし、結局その後3月31日(火)から再び閉館し、今のところ5月31日(日)までの全ての公演をキャンセルまたは延期することが決まっているようです。
こうして見ると、よく開催してくださったなという感謝の気持ちしかありません。
なにより、この情況のなか足を運んでくださったお客様には心から感謝しています。本当にありがとうございました。


演奏会当日は、ありとあらゆる措置がなされていました。入り口にはサーモグラフィーカメラが設置され、チケットやチラシの受け渡しは人と人との接触のないように工夫され、リハーサル中もホールのドアは全開。休憩時間はいつもより長めにとり、大型の換気扇が回されていました。ブラボーの掛け声は禁止、終演後のホワイエでの面会も中止。
とにかく徹底されていたと思います。


ホールのキャパシティを思えばまばらなお客様ではありましたが、それでも、私たちが思っていたよりもずっとたくさんの方がお出掛けくださいました。
演奏を重ねていくうちに、ここにいらしてくださる方々は、音楽の輪で繋がった同志なんだなあ…という感覚になりました。とても幸せな気持ちで演奏させていただきました。
本当にありがとうございます☺️


プログラムはこちら↓

クライスラー:愛の悲しみ    
ヴィヴァルディ:四季より 「春」   
シューマン:トロイメライ(ヴァイオリン)   
ブラームス:作品118より 第2番 間奏曲 
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番作品24「春」 第一、第四楽章 
滝廉太郎:荒城の月  
山田耕筰:この道   
越谷達之助:初恋
ショパン:別れの曲(声楽)  
アイルランド民謡:ロンドンデリー・エア  
ヴァルラーモフ:赤いサラファン       
ショパン:エチュード作品10より第3番 別れの曲   
團伊玖磨:花のまち      
中田喜直:さくら横ちょう    
中田喜直:甃の上      


アンコールには、フォーククルセダーズの「悲しくてやりきれない」を演奏いたしました。



↓終演後。左から、ヴァイオリンの中川香さん、わたし、メゾソプラノの木村洋子さん。おふたりとも、素敵な演奏家です。






またこうして舞台に立てる日が来ますように。
そして、どうかこの日いらしてくださった方が、ひとりも感染されていませんように。



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ここからは独り言なのですが、最近たびたび、音楽家の仕事ってなんなんだろうと考えます。


大前提として、演奏会は人が集まらなければ開催できません。演奏会がないということは、当然、それを生業にしているものにとっては、収入の道を断たれることになります。特に、オーケストラに携わる方々からは、音楽の仕事を廃業しないといけないかもしれない、なんていう声も聴こえてきます。もともと資金が潤沢とは言えない業界。いつまでもこの状態のまま踏みとどまるのは、個人の努力の限界を遥かに超えたタスクと思われます。
こういう苦境の中でも、めげずにオンラインやSNSでどんどん発信なさっている方々を尊敬する一方、わたしのようにそういったことが得意でない人間(動いている自分を見たりするのが苦手で…要は古いタイプの人間なんだと思います💦)はどうすべきか…なんてことを、悶々と考えてしまいます。


コロナをきっかけに、今までの生き方そのものを問われる時代がやってきたように思います。業種に関わらず、きっと誰しもそのように感じてらっしゃるのではないでしょうか。


この悶々の答えを導き出すには、もう少し時間がかかりそうです。


とはいえ、まずは身体と心の健康を保つことを第一に、皆さまくれぐれもお気を付けてお過ごしくださいね。


お読みくださり、ありがとうございました。



それでは😌