自粛が長引き、アメリカの各地で自粛を解除すべきというデモが起こり始めている。
この自粛命令の意味が本当にわかっているの??と首を傾げたくなる。
何も一生家の中で暮らせって言ってる訳じゃないし。
何よりも、命がけで戦っている医療従事者の方々に対して侮辱的な行為だと、残念に思う。
もちろんビジネスの窮地に立たされている人の苦労は並大抵ではないだろう。
でも今、問題なのは『命』がかかっていることで、どんな苦労も命さえあれば人間は克服できるのではないか?
そんな「命」の大切さ、生きていることの素晴らしさを教えてくれる映画が
2001年にオスカーをとった有名な映画なので、見た人も多いだろうし
『なんで今更?』と思う人も多いだろう。
私はコロナ自粛命令が出るちょっと前にこの映画を見て本当に良かったと思っている。
ナチス、ドイツ、侵略下のポーランドで生き抜いた実在のピアニスト、
ウワディスワフ、シュピルマンの波乱の半生を描いた作品だ。
周りの友人、家族が次々とナチスに連行されていく中、ピアニストの彼だけがなぜか奇跡的に生き延びる。
ナチス虐待の過酷なシーンの連続の中で、彼の奏でるショパンの音色が対照的な美しさを浮き彫りにしている。
ナチスに追われながら、隠れ家で思いがけず、埃にかぶったピアノを見つけたシュピルマン。
ピアノが弾きたくてたまらない、、、でも、、少しでも音が漏れたらすぐに捕まってしまう。
ピアノが弾きたい!!その強い衝動に必死で耐えながら、
あたかもコンサート会場で鍵盤を弾いているふりだけして、ショパンのメロディーを心の中で奏でる姿は実に感動的だ。
終盤、彼はとうとうナチス軍の将校に見つかってしまうのだが
シュピルマンがピアニストだとわかると彼に演奏を命じ、
将校はその腕の素晴らしさに魅了され食料など内緒で差し入れし、彼を助けるのだ。
とにかく、シュピルマンを演じた俳優のエイドリアン、プロディの儚げな演技が半端なく素晴らしく、
この映画は私のオススメの映画の5本の指に入ってしまったほどだ。
これは戦争映画ではないが、ナチス占領下の国々の庶民が、
虐待によってどんなに残酷な人生を送ったが見て取れる。
それに比べて、、、現在は。
もちろん外に出て、他の人と共演したりお客さんの前で演奏できる自由はない。
けれど、家の中で歌を歌ったり、音楽を奏でたり、聞いたりする自由はあるのだ。
何よりも、、、今はインターネットがあり、往年の素晴らしい演奏の数々を、ワンクリックで見たり聞いたり
一緒に演奏したりできる。さらには動画で演奏のコラボもやろうと思えばできる状態にある。
なんとありがたいことではないか。
政府から言い渡されている『自粛』は、私達が将来また自由にやりたいことを発揮するための
命を守るために行われていることを忘れてはいけない。
外に出れなくても工夫次第で、できること、楽しめることは沢山ある。
その知恵比べを、今まで甘やかされ続けた現代人の私たちは、試されているのかもしれない。
