緊急事態宣言で2名の技術者がそれぞれの事情で辞退をしたあとのこと。

私とNさんは何だかんだと8年ほど現場で会う。
が、あまり話しはしない。
現場でだけ会う人とはそんなものだと私は感じている。


2会場とも完全に同じクライアントからの依頼なので運命共同体と化した。(※1会場めは着物会社から直接。2会場めは師匠の会社を通して)


直前はこんなやり取りをしていた。下矢印
キャンセルは出るには出るだろうが出さない方向にするよね。

着物会社は利益を出したいから。(※着付け、イベント会社も同様)



Nさん、正統派・ブライダル系のヘアメさん。
アテンドもできる。

アテンド自体が専門用語でもあるが、これが最終日にキャスティングされたメイクスクールの25歳の学生さんに通じないので「お話しを聞きたい」と言われても困ってしまった☹️のである。(※他にもいわゆる時間泥棒もされることになるんだな、これがσ(^_^;)




Nさんはメイク用品が一気に増えていた。(※昨年前撮りの千葉で4年ぶりに再会した時はまだ少なかった。口紅化粧品アイシャドウブラシ)

100%ヘアで入る人はよいが、それは大体大学生の卒業式くらいなもの。
仕事の質によりメイク用品もそこそこ持ち併せる人が一番多いはず。

私はメイク専門なぶん、かなりの支度になるわけですな。
これ、前撮りの時下差しを思い出していただけますかな?
手前の中央が用品。

あらゆるパターンに対応するためにあらゆる道具。
それでもダメなら機転を利かせてなんとかちゃんと眉にする。
別の道具をそれ用にするわけね。

色々とやり取りした推測なのだがNさん、
指輪結婚を機会に飛び込みの仕事のみにシフトしたようだ。



この地方の現場はとにかく両極端。
地域性とは正にこの事。


メイク化粧品口紅はおろか
普段スキンケアシャンプーパックもしないお嬢様も混在するため
前撮りでもその警戒を解きながらメイクするのも当然



例えば
怖がっているお顔はよく判るのである。

眉毛もナチュラルボーンでイモトみたい。(※これはあくまで師匠が使う表現だけどね)

前は沢山いましたよ、剛毛眉毛さん。
そのためカット✂️できない眉をいかに自然にするかは見事に習得しましたね。

その逆、
ほとんど眉がないケースも。

それも当時、師匠がアトリエで教えてくれましてね。
極薄眉を美しく仕上げる方法。


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はたまた一方では
「譲れない」が強すぎて自分のメイク道具を全部持ってきていて

でもここは上手くできないからメイクさんにやって欲しいというお嬢様が多いのも同様。


!今回もたくさんいらした、この方は正にその典型。!


Nさんが小声で叫んだ。
「akikoさん、眉!※お願いしますとは言ってません。


見ると目
ヘアも一見してNさんが手こずるが、何のことはない。
お嬢様自身でめちゃくちゃこだわりのアイシャドウアイメイクをしているのである。

当然ながら手鏡鏡持ってるでしょ。目が悪いようなのでかなり鏡に近づいておられる。



手にしている鏡は・・・

(゜ロ゜;ノ)ノ
よりによって
◯ネボウのミラコレ💧


し  か  も

なんでそっちの深い容器の方やねんびっくりと、心の中で突っ込んでました・・・。最新のものだからなんでしょうな。

 

 


せめて浅い容器のほうならNさんがもう少しセットしやすかっただろうに・・・(/´△`\)


(※隔年で容器は浅いものと深いもので発売している。)





「あ、ミラコレお使いなんですねw」左矢印あくまで笑顔😊でそのご要望の眉を再現するため、お嬢様のスマホスマホから画像を出してもらう。


前撮りでも、

当日でも普通にあることです。

ただこの日は50人以上を4人の技術者で回し、

しかも。

キャスティングの都合でもう1人のメイクさんは25歳の卒業間近の学生さん。



設定お分かりですかね?
そう。私ところどころ学生さんのフォローしてますの。(つд;*)下がる視力とも闘いながら。

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「はい、わかりましたーーーーキラキラ

今年流行の平行眉。
細めで中央から下がりぎみ。
色は黄み

キター
念のため自分のこれ、入れといて正解。
この時「そろそろ指がやばい・・・」でしてね。筆圧の調整よりも「角度」が重視されるタイプですな。

 

(※ BAさん曰く、この002のユニバーサルがかなり対応幅があるそうで。)


老眼あるある。

ポーチの中で行方不明になるアイテムとは黒いもの!でしょ?

私、老眼で見失うから。
ある日、自分のとして買っておいた。


マキマージュのソフトブロウでもいいけど、
生産が終わったと先日知りましてね。(゜ロ゜;ノ)ノ
えーーーー
ソフトブロウ、なくなったのーーーガーン!?!?!?
とイオンの資生堂コーナーで叫んでました。



Diorのバックステージものはプロ用ゆえ色が実に絶妙グッグッグッ

使いきりタイプだけれどシルバーのホルダーだから見失わないしね。


なので普段持ち歩くポーチはこれだけなの。


使う道具も、自分のものが現場で活きる事がある。
だから私は妥協出来ない。

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こちらは8年前の横浜下矢印下矢印下矢印
ヘア技術者は主に韓国人男子。

リーダーは彼らを率いる美容室のご子息。夜の高級韓国クラブでの技術者たちばかり。韓国は徴兵制度があり、それを終えて来日しているから皆が細マッチョ。
あ、写ってないか💧
ストレートアイロンだけの技術が凄かった。


そんな8年前の年の瀬、私はショートカットで
代官山の師匠のアトリエでちょくちょく指導をしていた。
メイクのモデルになったりね。

ああ、
また痛くなってきました😢



つづく。
akiko