一昨日きた成人式の仕事のオファー。
10年前に1度同じ現場で仕事をした素晴らしい男性技術者に依頼をしました。
彼はSNS投稿も多くとにかく働き者。
10年前のお互いの仕事振りを見て信頼しあっているものの
「少し返事を考えさせてほしい」という答え。
分かるよ。
私だって計画倒産に巻き込まれた。
毎年毎年神経をすり減らすよね。
ましてや
何もかも背負うと「面倒」という言葉になる。
背負わされた人間にしか理解できない辛い感情・・・。
なので私は無理は言いませんでした。
※―※―※―※―※―※―※―※―※―※
これ。ほんとうに辛いんです・・・。
彼は20代、借金の肩代わりも経験していて。
それを10年前の初対面の時に聞いたときは
「やっぱりそういう事がある世界だな」と察したものでした。
会社員とは違うのがそういう点。
前から分かっていましたが
彼はいい人過ぎるんです。
キャスティング、
突然の注文、
いきなり出る話、などなどフリーで永年仕事をしているとどれだけ苦労するか。
例えば先ず問題である「キャスティング」。
キャスティングほど神経を削る仕事はない、とも言えるくらい。
信じられる人間でないと声をかけることも出来ません。
それを1~2年だけでできると思いますか![?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/095.png)
![左矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/123.png)
![?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/095.png)
ましてや。
年に1回の成人式の仕事で。
日影の仕事だけれど
それはそれは大変な仕事なんですよ。
フリーランスは完全に1人だと不安になります。
私はラッキーな方で。
まだ計画倒産1回だけしかギャラ未払いの経験はないです。
ギャラがこの手に入るまで一切
油断できません。
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
(昨年10月の前撮りと1月の当日のギャラは4月に振り込まれていました。)
この期間は普通です。関連する会社が多いほど支払いは遅めです。
![左矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/123.png)
丸1日空いたあとの彼からのメッセージ。
「また一緒に仕事をしましょう。
akikoさんの知るかたなら安心です」
これで10年ぶりの同じ現場での仕事が決まりです![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
私のこの嬉しさ。
泣けましたよ。
ことあるごとに「また仕事したいですね」
お互いに言ってました。
繰り返しになりますが
フリーランスでも色々で。
まるで当たり屋みたいなことをして仕事道具を買う資金をつくる輩も居るんです。
また
都会ではそういう人に当たる確率が高いんです。
一方で・・・
口数は少なくても
ギャラの交渉などせずに。
(経験年数=技術の高さ とは限りません。)
技術者は個性のかたまり。
そう。この世界は個性の強い世界だと思います。(私も以前、師匠に言われましたしね
)
![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
私にオファーをくれたNさんは
私と同じで、
物凄く
慎重に仕事をする人。
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
準備を入念にする人。
そのため今から既に信頼できる技術者を探しているのだな、と直ぐに分かりました。
受けた仕事はベストを尽くす、とかじゃないんです。
結果を出す。
すると
初めて次のオファーがくるのです。
安心しているのも束の間。
次の仕事が入ります。
(勿論失敗した技術者には入らず、その技術者は自分から売り込むことになるでしょう。)
私も想定しないアクシデントを多く聞いたり体験しているため
いつしか超のつく慎重派になっていました。
(懐かしい2012年の前撮りの会場
)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![アイシャドウ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/412.png)
![電車](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/126.gif)
「疲れてるから仕方ないのかな・・・他の仕事もしてるし・・・」
現場のリーダーとして
私がこのように考えて甘やかしてしまった若い技術者も居ました。
周囲もそれとなく彼を傷つけないようにアドバイスしてましたが。
で、
私が連れてきた技術者じゃないS君。
彼は当日に予想外のミスをやらかしてしまいました。
「やっと終わり」のはずなのに
私は女性の代表として数ヵ月間も神経をすり減らしたのでした。
真央さんがオリンピック後に世界一になった時でした。
成人式の仕事の1つの盲点。
男性技術者が入り込めない領域があるんです。
2010年度にたまたま地方の前撮りに行って一緒に仕事をした男性技術者が冒頭の彼です。
考えたらそれ以来ぜーんぜん![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
一緒の現場では仕事をしてなかったんです。
大分前にプライベートで都内に出ては来ていましたが
再会したのは3年前。
池袋に住んで、歌舞伎町や池袋でセットをしたりしているが。
ある時。
脚を骨折したというので私はお見舞いに。
(私は当時、ドラッグストアに勤務していました。)
太るのを気にするって知ってるので
ブルーローズのプリザーブドフラワーを買い持参しました。
その時
ある男性社長に潰されたヘアメイク男性の話になりました。
この世界って不思議で。
SNSの普及ゆえに
「この人、信頼できる人かと思いきや・・・実は一人の技術者に無理な量の仕事をさせ、
潰してしまった。相応のギャラを支払わずに。」
ということが。
話していてお互いの共通の知人経由で弁明したんです。
「この人、元ボクサーでモデル出身の奥さん、2人の子供さんへの家族サービスは
やたらとアピールしてるのに実は私腹を肥やして1人の男性技術者を・・・。」
彼の見舞いをして「その男性社長の違和感」を確実なものと知ることになりました。
私は勿論
その幸せ&ビジネス成功猛アピール社長を
Facebookから削除しました。
嫌なもの
嫌いなものは観たくないからです。
技術者たちよ、
愚直に仕事をして下さい。
直ぐ先だけを見ない。
物凄く先を考えるのでは駄目。
かといって目先だけも駄目。
続けること。
akiko