商魂たくましい日本の企業と転売ヤー。



 あれだけ買いだめやめよう、って言ったのに。



そしてどうしても「いま、答えが欲しい」人間。
震災から間もなく9年。
 
私は父と弟を亡くし遂に家族が居なくなった。

前年知的障がい者の兄が思わぬ事で40歳で亡くなり。

正直東実に40歳前に家族がいなくなるとかは勿論考えたこともなかった。
 
動物たちは一切海から揚がることはなく。
 
おそらく10日目に唯一揚がる機会を逃した弟は
今後も「欠片」さえも出てはこないだろう。
 
思い出して。
どれだけデマが出た?
 
どれだけ健康な人が亡くなった?
 
いつも言うけれど
全ての人に共通の正解はない。
 
震災後も言われた。
「ここからが助かって、
ここからが助からなかったという線はなかった。」
 
泣く泣く80代のお母様を2階に残して高台に避難した方のことば。
 
また画像出すよ。敢えてね。

皆が忘れてしまうから。

弟の車のこのバンパー部分。不思議なもので意外と自宅の近くにあった。でもどれだけ流されたのかね。

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これが大昔から「津波」というもので有名な私の故郷。

宮古市田老地区。

当然新聞の一面。

これを見て逆に想像できない人も多いかもしれない。
 例えばね。
いま、震度5の地震きたらどうする?とか。今想像してみて。



この中に父も弟も、近所の人もいたんだよ。
 
2011年当時
 
故郷の3月の寒さを知っている私は
父親の遺体の表情を見て「ああ、即死だったんだな。不思議なくらい安らかだ」と感じた。
 
1人の町の医者が200人以上の「知っている人」の遺体を診たの。
 
想像してごらんよ。
 
日本人はそういった「想像」ができない。
 
先ずは数字に騙されない。
規模を考える。
科学的にモノを考える。
事実トップの専門家も100%の断言なんてしないでしょう?
 
今も交通事故で亡くなっている人がどこかでいて、
元々のご病気から肺炎で亡くなるご年配もいて。どうしても時期的に多いよね。
 
それ、残念だけれど1億3000万人いる日本人には日々起こっているの。
 
ニュースで数字や画像やたまたま採り上げられた職種の人だけ見てるでしょう。
 
今日だってゴミを処理してくれている人とか、
病院で必死に「死」と闘っている人たちがいるの。
 
 
 それはいつも前提だから。