もう10年ほど前。
フリーになるはいいけど当時はとにかく「販売」に諦めがつかずになんとなく手に取ったハードカバー。

開くと2008年が第一版。

結構このてのものは買いました。
ヒントが欲しかったんですよね。
亡くなった野村監督のページが大好きで、下矢印読者用のハガキがこのページに挟んでありました。

当時はまだ技術的には半人前。

あとはいかに現場の経験を積むか。
でも。

ぶれずに続けること、

不器用で、
下手っぴで、
最初から出来ないからこそ。
自分なりにコツ
自分の中での公式が生まれるんです。

これに励まされました。




逆に何でも直ぐ出来てしまう方もいます。こちらからすれば羨ましいのですが。

なんでも暗記でき即、資格に合格したり


けれどその方たちはその業界、その仕事には残らない方が多いです。


せっかく習得したあらゆる眉の描きかた。(※フリーになる前は恐らく中途半端でした)


あらゆる手法を師匠に叩き込まれ、
「ほとんど無い眉」を自然に描けるようにまで。

私の師匠もどちらかといえば野村監督に近い方です。

敢えて悪者になり、
周囲には色々と言われることもあるようです。

そのためいわゆる「影にいる月見草」っぽいです。

最初の年に言われました。
「私が、私がと前に出るのは止めなさい。」

気付くと丸10年。
今年も信頼頂き、こんな年齢なのに仕事を頂戴しました。

厳しい現場を体験してことで30歳以降で始めたメイクの技術も

気を抜かずに学び続けた美容全般の知識も含め、

それでお給料(ギャラ)を頂けるようになりました。



天才肌や器用な先輩たちも沢山見てきて、
そうはなれないし同じ事をしても勝てない。

だからずっとこの道にいて、
自分のその愚直さを活かすしかない。

不器用を恥じることなんて無い。

「誰にでも好かれる」のを止められないと、いずれ壁が待っている。

嫌われるのを恐れない。
「貴方を苦しめる、悩ませる、罵る人間からは
さっさと離れる。
連絡を絶つ。

直ぐには分からなくてものちのち分かりますよ。

手放せば楽になります。
それがモノでも、人間関係でも、名誉や肩書きでも。

人は全部は得られないのですから。

本日もお読み頂きありがとうございました。
akiko