今年度は前撮りの仕事がなかったのですが、
前撮りであれ 当日であれ、主にメイクを担当する自分にとっては
とにかくヘア、髪飾り、振袖と小物など、全体的にメイク以外が目の保養です。
こちらは、着付けが終わってから
「あの、なんかお願いしたのと違うんじゃないかと思うんですけど・・・」と、親子で言ってこられた方。
ヘアもメイクも自分が担当したのじゃなかったですが、私は全体を見るように指示されていたので受付に最も近い場所でメイクをして 質問やその他の対応もしていました。
技術者もいろいろな条件で仕事をしにきているので、様々な質問が『仕事をしている側』からも多く訊かれます。
今回のように歩合制での現場だと、1人1人のギャラに関わるので深刻です。
で
でも私が見る限りは、セットした担当者のところまでいって直しをするほどのことじゃないと思ったので
念のため持ち歩いているピンや固形ワックスで対応しました。
「あ、髪飾りは針金を曲げずに刺したため、ピンが見えちゃったようですね。
一度取って、針金を曲げちゃってよろしいですか」
と確認して、一度取って挿し直し。
風があれば崩れてしまうかも(>_<)・・・なので
トップをスプレーと固形ワックスで整え、
留めてあるピンを静かに抜いて、外側から見えないように差し込む。
お客さんに共通すること。
適当にされちゃった、と思われてはのちのちまで影響します。するとクレームで反映されることも。
誰の仕事であろうとフォローするのが大切。
私も歩合制で仕事をしているので、時間は惜しい。
でも、現場を少しでもスムーズに流すことが第一目的なわけです。
次のお嬢さんの場合。
「完成した全体」を確認で見せることも、大切です。
とにかく最期まで気を抜かずに
納得して席をたってもらわないと、あとで「手を抜かれた」とか
思われては自分のせい。
後ろ姿、横から見たボリュームやライン。
下手に合わせ鏡するより、よっぽど効率的。
これも、3年前に あるやり手の女性ヘアさんの技術を真似たものです。
勿論、勝手に撮影してはだめなので許可はいただきます。
お嬢さんたちは、とにかく自分で後ろ姿も横顔も見ることはできません。
だから、一度目でみてもらうのが一番の時短。
黙々と作業していると、思ったことを口に出せない女の子は後で言ってきます。
次の作業をしている最中にそんなことを言われたら、自分が慌てますし、
今 施術しているお客様・待たせるお客様の両方に囲まれてしまってプレッシャー
メイクでも、そうならないためにはとにかく 工程ごとに確認をとり、
「お気に召さないところはご遠慮なく言ってください」と、本当に言える雰囲気を醸すこと。
以前も記事で書いたのですが
「この人に任せて大丈夫だ」と思ってもらえれば、不思議とお顔をこちらに向けてくれるし
目が輝いてきて、声に出して喜んでくれることもあります。
主人に車で現場前まで送ってもらったりと休みなのに疲れさせてしまったので、
とにかく感謝、感謝。
これまでとは違った2日間でした。