あれから、まるまる三年が経過します。
こちらは、「たろう観光ホテル」。※2011年3月28日、父の遺体を確認したあとに
町を歩き、撮影したものです。(今朝もだいぶ取り上げられていますね。)
本家のお兄ちゃんに「まぁ、何も(残って)ねぇっけどもさ、見でこい。」と言われ、
長靴に履き替えて主人と歩き回りました。
ここに父が逃げていれば・・・という「たら・れば」は何度も考えました。
今年は、こちら(自宅)におります。昨年は三回忌だったため、あちらで宿泊しておりましたが・・・。
今朝はお線香をたて、
猫缶型のローソクに火を灯してお祈りを致しました。
こころは、「無」ですね。正直なところ。
行方不明のままの弟に関しては、生まれ変わって猫に姿を変えて我が家にやってきたと
解釈していますので(笑) 「生まれ変わって、おめでとう」と言いました。
昨年の4月にやってきたビスケをどうしても受け入れられない時期があり、
数ヶ月後に「この子は、弟が生まれ変わってこの姿になって、私たちのもとに来たんだ」と
考えたら、すんなりと受け入れられ、自然なことに感じられたのでした。
ひょんなことからやってきた。
「たろう観光ホテル」の、2011年8月のようす。
こちらは、国の支援で2億円以上のお金をかけて、残すことが決定しました。
第一号だそうですね、昔から津波で有名な陸の孤島としての田老ですので、
私は残してよいと思いました。自分にとっても思い出の一箇所ですし、何より今後
自分の自宅があった目印になってくれる。
すぐ近くの実家はまったく跡形もないけれど これで、風化されることがないように
なることを本当に祈っています。
今日、宮古市や地元のお寺では恒例の慰霊の催しがありますが、
遠くから祈りをささげることにしました。