前回、田舎暮らしには、車の運転免許センター持っていた方がいいとお話ししました。勿論参考までに申し上げているので、車の免許なくても生活はできます。

 

今日は、私が経験した、田舎の交通の不便さを心から感じ入った話をしましょう。

 

私は、移住して以来何年かは、冬を長野で過ごしていました。しかし、そのあまりにも寒い極寒地を耐えるのは、大変厳しいものがありました。

そこで、冬の間、宮古島で過ごすことに決めました。12月の末頃から、準備を始めます。冬の間というと約3か月。その間の衣類、読みたい本、宮古島では手に入らない食べ物などなどを先に宅急便で送ったり、結構忙しい。

宮古島へ行くには、いったんは東京を中継点にします。

いよいよ、出発の日になりました。先に送った荷物以外にもかなりの量で、大きなトランクをひきずるようになりました。

「さあ、これで、しばらくはこの家ともお別れ」と鍵をかける段になり、ふと気になったことがあり、又家に入り直しました。

それも確認しいよいよ本当に出発です。

重いトランクをひきずり、駅に向かいました。でも、トランクには車がついていても軽々と進みません。

駅の入り口近くなったころ、構内のアナウンスが聞こえてきました。隣の駅を電車が発車しているというのです。それ、急がなくちゃ!

必死になって、トランクを移動し、階段までたどり着いたとき、おお!  電車が駅に着いてしまいました。

ホームは、階段を上って、降りた向こう側です。さあ、この重いトランクをどう運ぶか?

いくら必死になっも、私がホームに着く頃は、電車は発車してしまうかもしれません。

でも、この電車にのらなければ、乗り継ぎ駅で予約している東京行きのバスに乗れないのです。

私は、トランクを放り出して、階段を上り、降りて、電車まで走りました。

そして、運転手のいる窓を叩き、必死になっえ頼みました 。

   「トランクが重たくて運べないのです! 運んでください!」早口で叫びました。

   「トランクは、どこですか? 」

   「階段を上って、降りた途中です! 」

運転手さんは、登りは二段飛びの勢いで、下って来た時は、重い荷物を抱えてエッチラ、オッチラ。

こうして私は、目的の駅からバスに乗り継ぎ、東京まで行かれたのでした。が、もっと、段取りよく準備していたなら、こんなにあわてることはなかったと反省するのでしある時は、近所のお年寄りが家に息を切らして飛び込んできた時でしたが、「もし、時間があったら、0O駅まで送ってくれないかしら?」

電車に乗り遅れだそうです。

 

こうして、田舎では、電車、バス利用するなら、時間にゆとりをもって行動なさるようお勧めします。

 

次回は、移住に当たって、「水の供給」について述べたいと思います。

 

 

 

次の記事では、私がどのように田舎暮らしを楽しんでいるかの一端をご紹介したいと思います。

買ってきた花でなく、庭などに咲く野草を生け花にしています。

ヒメジオンです。

アカツメクサとコデマリ

ラベンダー

花器は、サンゴの穴の開いたところを利用しました。

 

 

 

 

 

 

 

 今、都会に暮らしている方は、田舎暮らしに憧れていると思います。でも、憧れだけでは快適な田舎暮らしはなりたたないでしょう。

 私の、十数年の田舎暮らしの経験が、みなさんのこれからの田舎暮らしに参考になればとペンをとりました。

併せて、私が、田舎で、どの様に楽しく過ごしたかを、お知らせして参考になればといます。

 

 

皆さんは、田舎暮らしというと、どういうイメージを持ちますか?

 

まず考えることは、都会の喧騒を離れて、静かな、美しい自然に溢れた、のんびりとした暮らし。

旅行などで訪れた田舎を見て、こんな所に暮らしてみたいと思った人。

子育てを理想的な環境でやりたいので、若いうちに移住したいと、様々な思いの方がいらっしゃるでしょう。

 

それで、田舎というと、静かな環境という処とすれば、大抵は交通の便が悪い処が大部分でしょう。

候補に挙がった移住地への交通の便はいかがですか?

 

まず、私が提案したいのは、移住前もしくは、移住後でも、車の運転免許を取得なさることです。

私は、六十歳過ぎてから、免許をとりました。

それが、随分と移住後の生活に役にたったのです。

運動音痴の都会にいたら、車の運転なんか見向きもしなかったでしょう。それが、移住すると決めたら、即、免許を取らなければと、想像つきました。

 

免許があるからこそ、買い物する時も、都会の友達が来て観光案内するた時も、役にたったのです。

その他にも、ちょっと友達を訪問する、趣味の集まりに行く 、講習や講演を聞きに行く、役所にいく、病院にいく、

ボランティア活動をする、突然の冠婚葬祭、……等々。

都会にいたときは、電車やバスがしょっちゅう動いていましたから、一台の電車やバスを見逃したって、次のがすぐきたから焦らなくてすんだでしょう。

でも、田舎では、都会程電車やバスが動いていないのです。それらの運行は主に通勤者や、高校生の通学時間に合わせてありますから、日中の運航は、二時間ほど空いていることもあります。

おまけに、電車の通らないところもあります。

夫が移住した宮古島には電車がありません。バスは運行していますが、主に朝と夕方。運賃も高い。

殆どの大人は運転免許を持たずには生活できないでしょう。

 

それでも、ある程度年齢を重ねた人には、免許を持たない人もいます。彼らは家族に支えられて出かけているのでしょう。又、地域の人の応援もあるでしょう。

でも、移住したばかりの人は、そんな応援を頼むほどの知り合いはいない、又は少ないことでしょう。

 

といっても、地元に住んできた人には、ある知恵もあるので感心しました。

それは、若者がやるようにヒッチハイクみたいに、こちらに向かってやってくる車に手を振り、止まってもらうのです。

「OOまで行きたいけど乗せてくれない?」

私たちも二、三人で車に乗っているとき、頼まれたことがあります。突然頼まれるので、ちょっと驚きますが、そんな遠くでもないし乗せていったこともあります。

 

ある移住者から聞いた話では、やはり運転中に手を振っている人がいたので止まったそうです。

「あんた、どこまで行くんか? 」

「OOまでだけど。 」

「そんじゃ、あたし、そこのそばに用があるから乗せてくれない?」

そうやって、OO近くに来て、降りてもらったら、

「帰りは、何時ごろここ通るかね?」「O時頃だと思うわ 」「ああ、それなら、あたしもその時間にここにいるから、帰りものせてくれるよね。」

 

あなたに、そういう度胸と知恵があるなら、車の運転免許はいらないかもしれません。

 

しかし、何が何でも、移住するときは、車の免許を取らなければならないと、言っている訳ではありません。

 

それに、移住してから、しばらくすると友達もできますから車に乗せてくれる人も現れる可能性もあります。

載せてもらう方は、乗せてくれるのを当たり前に思わず感謝の気持ちを表せば、お互い様、助け合っていきていくのがいいでしょう。

 

又、車の運転免許を持っても、車がなければ困ります。そこで車の購入になりますが、それに伴い、車の取得費、保険、税金、修理代、ガソリンなどの諸費用がかかります。これらの年間の合計はかなりの金額です。

 

その費用を、知り合い同士が出し合って車を互いにシェアする方法もあるそうですから、検討するのもいいかもしれません。

また、極力外出を控え、どうしても用事があるときのみ、タクシーを使うこともアリでしょう。極力外出を控えるにしても、あなたがそれに代わる、没頭できるものがあれば可能かもしれません。

 

又、知り合いには、車の免許取得のため、教習所に通ったはいいけど、どうも車との合性が悪かったのか教習所通いを辞めてしまい、電気自転車を利用している人もいます。そんなテもあるのです。

 

冒頭に、私が車の運転免許をとることをお勧めしたのは、絶対にそうしなければならないという訳ではない、ということが分かっていただけたでしょうか?

 

貴方が、田舎暮らしを楽しくなさる、お手伝いができればと思っています。

昨日のブログは初めて書き出したこと、不慣れので失礼いたしました。知り合いの若い人に「構えて読みだしたら、腰砕けみたいにあっと終わってしまった」といわれました。ごめんなさい。