孤独と哀しみ
ということを、よく考えたりする。
具体的には、親や友との離別だったり。
結婚しないまま生きていくことや、貧困で生活が成り立たなくなること。
小説を書いていたことがあって、沢山の書きたいことが、中途で放り出されたままだ。
今、思い返すと喪失と悲しみを背負わせた主人公ばかりだった。
隻腕になった退役軍人の生活再生の話、両親を亡くした高校生が遠い親戚のお祖母さんに引き取られてみとる話。高年齢になって結婚相手を見つけて喪失を埋めた男性の話、記憶を亡くしたサラリーマンがどうやって自分の生き様を確立するかといった話。
放埒な女性の話も書きかけていたが、生命の讃歌をテーマにしていたのでこれは例外。
私が感じていて心地よいのは、喪失や悲しみかもしれないと思った。
適度な悲しみは、思考をクリアにして気持ちを落ち着かせるし、適度な興奮を私にもたらす。
幸せは私を落ち着かない気持ちにさせるから、駄目だ。集中できなくなる。叫びたくなるし、イライラもする。
私が作りたいものも、その辺りにあるもかもしれない。
哀しみと喪失を、形にしたら、多分それは美しい形だし。私は多分それを作りたい。私にしっくり馴染む感情の色や形だ。