僕は、言論封殺の現場にいた。これかと思った。御都合主義の、意識だけ高い系世田谷区民による言論封殺である。
これは決して忘れない。忘れないが、書いておく。もう10年以上も前のことだが。僕にはショッキングな出来事であった。
尚、文中に実名を書いているのは、次の3つの条件の少なくともどれかに当てはまる人についてのみである。
1、講演会の講演者。当然名前が公表されている
2、SNSで本人が名前を公表しておりだれでもアクセスできる
3、現職議員または議員経験者。名前にだれでもアクセスできる
まず、この講演会があった。2013年6月29日、佐々木るり氏の講演会である。これが2013年11月9日の「言論封殺」に繋がる布石である可能性があるためこれについて記す必要がある。
これを主催したのは「世田谷こどもまもる会」という意識高い集まりであった。
この会の一部会員は当時、食物に残留する放射性物質についてデータをまとめて公開するようなことを「意識高く」行っていて雑誌「VERY」でも取り上げられた(2013年9月号)。僕はわざわざこの号を取り寄せて読んだ。
(この会のHPには「ヨーロッパ放射線防護委員会」のデータばかりが載っていた(2013年9月当時)。ヨーロッパ放射線防護委員会の科学性の低さはよく知られたことであり「まもる会」の科学的素養の低さはこの一点で論証できる。「科学音痴」または「科学を無視」のどちらか(またはその両方)と判断する。そもそも、メンバーの中に理学部の学士以上の資格をもった者がいなかったのだろうか。いたのに、ああだったのだろうか。
ちなみにこのVERYの記事には当時批判が集まった。当時のVERY自体の認識もお粗末であった。「我々を批判している人たちは、怖いんでしょうね」のような筋違いの解釈に基づくツイートをしていた。冗談でなく、本気でそう思っていたのだと思う(現在、VERYの過去ツイートは2013年7月から2014年1月までの分がなぜか消えているのでVERYのツイートは僕の記憶に基づく”内容の”再現である)。
さて、僕はこの講演会を聞きに行っていた。佐々木氏の話には、耳をかたむけるべき部分もあると思う一方でこれはおかしいと思うこともあった。この講演会については主催した当の「こどもまもる会」の瀬田氏ら自身が実況ツイートをし、さらにはtogetterでまとめを発信したのである。
これがそのtogetterでのまとめである。
僕はこのtogetterにコメントを書き込んだ。以下はその書き込みのコピペである(太字にし下線を引き、書き込みの部分をはっきりさせる)。
「この講演会聞きました。二つだけ書きます。 1、90万Bqという数字が唐突でした。測定法等 何も説明されませんでした。佐々木さんはこの数字の意味を説明できるのか疑問に思いました。説明があってしかるべき文脈だったのに説明がなかったからです。また、会場では驚きの声がいくつもあがりましたが、あの一瞬でどういう解釈ができたのか不思議に思いました。 ただ、私が無知なだけかも知れないので もう少し勉強してみようと思います。続く
1、佐々木氏の講演会においては「まもる会」は、自分たちに不都合な内容は無視してそれ以外のみをツイートした。
2、坂内氏の講演会においてはそもそも、講演会についてのSNSでの発信を禁じた。講演内容を知った上でそれをした可能性もある。
1の時点で、この意識高い系の人たちは失格なのである。言論に関わる市民として。
「御都合主義」あるいは「虫がいい」「マルチプルスタンダード」というのは、自由主義を享受して生きる成人であれば、許されない態度だというのが僕の考えである。これは絶対に譲らない。右翼だろうが左翼だろうが、御都合主義でないのであれば立派な言論である。どんどん発言し議論すればいいではないか。しかし、御都合主義だけは、許してはならない。もちろん自分自身も容易に御都合主義に陥る危険性がある(それが人間というものだからだ)ので常に気をつけなければならないことを前提として、人は、御都合主義な態度をとった瞬間、その人の発言は言論としての価値を失うことを踏まえて生きる(発言する)べきである。
ちなみに中山氏が議員候補になった時、ある人がこう言っていた。「中山さんはほんとふつうのお母さん、て感じで、その中山さんが議員の候補者になるとか議員になるとか、なんか不思議な感じ」。
そう、「ふつうの人」が言論封殺を平気でやったのだ。これこそ「言論封殺ってこうやって起きるんだ」と思った僕の感想と符合した。
僕は中山氏(および、世田谷こども守る会)が言論封殺を堂々と宣言したことを(後何日生きるか知らないが)死ぬまで絶対に忘れない。
僕はこれを書くことで「思考にケリをつける」が、このことは忘れないしおりにふれ蒸し返して「普通の人」がいかに卑劣でありうるかを主張するつもりである。