経験を沢山することで必ず能力に転換できるかというとそうではない。
逆もそうだ。
経験を沢山できるかは、経済力次第。
しかし、経験を能力に転換できるかは、遺伝の問題。
基本的に、
人間の大部分を占める一般層ってのは、概ね同じ程度の経験をすることによって、それを能力に転換できる。
少数である高知能層は、能力転換に必要な経験数がより少なくて済むし、
逆に同じく少数である低知能層は、より多くの経験が必要になるか、もしくは能力転換自体ができないこともありうる。
だから、
一般論としては、
経験をたくさん積むことによって、同じ知能レベルの人間の中でより強い能力を持つことにできるはずだが、
残念ながら経済力次第であるため、
より経済力を持つ人がその機会を享受できることになる。
つまり資本主義である社会で生きていく上では、
遺伝的な不公平に加えて、
経済力的な不公平も考慮しなければならない。
更にいうと、
世の中を良くしていきたい志を持っている人なら、
まずはこの2つの不公平さが存在していることを認め、
その不公平を埋める事から始めなければならないかもしれない。
まあ多分無理だろうけどね。