山川草木悉有仏性・八雲ヶ原からこんにちは♪～武奈ヶ岳・コヤマノ岳はじめ比良の山々に抱かれて～

週末、近江湖西は比良山系の主峰：武奈ヶ岳、ならびに、コヤマノ岳近辺に、関西では珍しい高層湿原：八雲ヶ原があります。

その八雲ヶ原、および、周辺の清掃等活動を細々としています。

関西1400万人の命の源となるびわ湖の水、比良山は全山その一大水源地、中でも、八雲ヶ原とその周辺はその中心、八雲観音様が護持するとても大切な水源です。
この地の森林が損なわれれば、土壌・沢・湿原が汚れれば、びわ湖の水も汚れ、徐々にその悪影響は関西に住まう私たちの生活・命をも脅かすことにつながっていきます。もちろん、北比良はじめ麓の地元の方々の生活には直接的に悪影響を与えます。

今、八雲ヶ原、そしてその周辺の山々は泣いています。

安易な直火によるたき火で折角育ってきた草地や土壌は焼かれ、森は一瞬にして灰になってしまう危険性にさらされています。

また、平成23年5月から3ヶ月半にわたった工事により比良スキー場・キャンプ場営業時のゴミは撤去されたとはいえ、はるか数十年前に私たちの大先輩である登山者によって埋められた大量のゴミは残ったまま、それが近年地表に続々とあらわれ、湿原や沢に流れ込んでいっています。

地中の微生物で分解しない瓶やビニールが地面を覆い、草木の根付きを阻んでいる可能性、環境意識の希薄な時代のゴミには塗料・材質に有害物質が含まれている可能性も…

また、現在でも、その様な時代錯誤の認識のままの登山者・ハイカーも残念ながらまだ存在しています。

もはや、「昔はそういう時代だった」では済まされない状況となってきています。

私たちは大先輩の登山者をふくめ先人が登山道を開拓してくださったりしたおかげで今、比良山の稀有な自然を楽しみながら歩くことができています。その恩恵を享受しています。

では、私たちは後世の人達に何を残すことができるのでしょうか？

先輩方の負の遺産（昔埋められたゴミ）の悪影響を私たちの手でできるだけ除き、植生・土壌保護と防火をよびかけあい、素晴らしい比良山の自然を後世にのこしていくことは、そのひとつの回答となるのではないでしょうか。

また、それは、この素晴らしい自然に触れる機会を開放してくださっている地元地権者（土地所有者、八雲ヶ原周辺は北比良財産区さん）の方々、そして何より自然に対するご恩返しになるのではないでしょうか。

八雲ヶ原およびその周辺の自然を大切に思う人、そして、行動なさる方の輪が少しずつでも広がっていただきたい…その願いをこめて、ブログを書きます。

南無観世音菩薩、南無比良明神、南無比良権現、南無比良三満山三宝

合掌

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